けれど、今の幸せを持っているからこそ、少し怖い。

「ま~な~?ちゃんと話して、もうすれ違いたくない」

私は小さくコクりと頷くと、口を開く。

「亮くんに、少し前、好きな子いる?って聞いたことあるの、その時、亮くんいないって言ってたから、私のことはそういう対象じゃないのかな?って」

亮くんはキョトンとしていた。

「え、あ、ごめんね。その時は私のことを好きじゃなかったって「え、まって、まなか。それ、俺、まながその時見てたアニメのキャラクターの話しかと思ってた」

「……え?」