まなかが家を飛び出してから、俺はどれ程の時を止めていただろう。
正確には俺だけが止まっていたのだけど。

だって、さっきのまなかの発言はまるで、まるで…………―――

『亮くんがずっと好きなのに』

あの瞬間がフラッシュバックしては、思いきり身体を殴る。

だって、夢にまで見てきた、夢で…、現実だとは到底思えない。

でも、ちゃんと殴った場所はアザかできて居たいし、心臓の鼓動もせわしない。

まなかっ…、えっ??どういうこと?

まなかも……―