怖いよ…、怖い…――亮くんっ……―

「まなか!!」

っ……!!

家の外から大きな私の大好きな人の大好きな声が聞こえる。

幻聴だろうか?
だって、あまりにも早すぎる。

亮くんの声がしてすぐにインターホンは止まり、車の音がしたかと思うと、また遠くへ走り去る音がした。

すると、ガチャ、ガチャっという鍵を開ける音がして、誰かが私のいる部屋まで駆け出してくる音が聞こえる。

私は布団にくるまった。