私は必死に声を絞り出す。 迷惑かけたくない、これ以上面倒くさい子供になんてなりたくない。 『まなかのためだったら、そんなのどうでも良いよ』 っ……、なん…で…? 私のことはただの子供としか思ってないのに…なんでそんなこと言うの? 『大丈夫、まなかのことは俺が守るから、待ってて』 そう言って、亮くんはプチっと電話を切ってしまった。 怖さと胸の苦しさで涙が止まらない。 インターホンはまだなり続けていた。