「り、りょ……くん…」

ダメだなぁ、泣きすぎて、上手に声が出せない。

『……まなか?…泣いてる?』

まな……か……?
ダメ……だ、亮くんに迷惑かけたくないっ……。

「だ、だい…じょ……う、ぶ…」

どうしよう、我慢しようとすればするほど、苦しい声になってしまう…。

『まなか、今家?』

私は亮くんに見えていないことが分かっているのに、首を振った。

「き…来ちゃ、ダメっだ、よ…まだ学校ある……でしょ?」