く息をしながら凝視しているフードで顔の隠れた男の人がいた。

私はサッとしゃがみ、ベランダのさくに隠れる。

怖いっ、怖いっ、そしてギュッと自分の肩を抱く。

ジッとしていると……―またインターホンのなる音がした。

ピンポーン、ピンポン、ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン。

連打される音に怖さのあまり耳を塞ぐ。

怖い怖いっ、亮くんっ、亮くんっ!!

私は混乱していたけれど、部屋に戻ってスマホで誰か助けを呼ぼうと、しゃがんだまま入っていき、窓を閉めると、スライドして閉めきったタイミングで、その男性の目がこちらにギョロッと向け