…胸がギュウッて締め付けられて切ないものだったんだ…。

でも、少しずつ距離をおけばもしかしたら、好きの気持ちを時間が風化して消してくれるんじゃないか?

そう考えては、自分の中にある強い強いこの気持ちがそう簡単に消えるわけがないと、どこかで気付いている自分もいた。

ピンポーン…―

突然インターホンが鳴った。

今日は休日だけど、両親は仕事で家に1人。

お客さんが来るなんて聞いていないけれど…。

すぐに、玄関に向かって扉を開けようとせて、ピタリと止まる。