そうこうしているうちに、まなが出てきた。

あぁ、今日も俺のまなは可愛いなぁ。

ただ今日もやはりどこか元気のない様子で、顔を覗き込んでみると、彼女が目を見開く前に不安げな瞳が切なくゆれていた。

俺は驚いたけれど、それ以上に何かあったのかと心配になった。

それでもわはり、まなは口を割ってくれなかった。

ただ苦しそうな笑顔を張り付けるばかりだった。

やっと出てきた言葉は思っていたよりも、真面目な学生らしい答えで、テストが心配なだけだと言ってくれた。

まなの校門に近付いてくると、いつも、不安で心配