「ん?どうしたの?」 まなかと握っている手は寒いのに暖かくて、もどかしさがどこかにあった。 そんな手を少し強くギュット握ったのは、まなかの目に今、月だけがうつっていて、少し嫉妬したからかもしれない。 「ありがとう…」 今日のことだろうか? 「全然いいよ。俺の方こそ、今日一緒に過ごせて嬉しかった。ありがとう」 俺がまなかの方を見ていたから、まなかが突然こっちを見てきて優しく微笑んだ。 その微笑みに、魅了される。