「ふぁ、あ…りょ…くん…どうした…の?」

亮くんは、ゆっくりと唇を離すと、どこか艶かしく、ニヤリと笑った。

「まなかが、ベッドであんまり可愛いこと言うからさ、一瞬誘われてるのかと思ったよ?」

なっ……。

顔がどんどん熱くなる。
というか、もう身体中が、沸騰したみたいに熱い。

っていうか、この亮くんの顔は、そんなつもりはないと分かっていてやった顔だ!

「~~~!!亮くんのイジワル!」

真っ赤で情けない顔を隠したくて、亮くんに抱きついて、顔をピタリとくっつける。