の家へ向かった。

まなかの家の鍵はもともと、まなかのご両親からちゃんといただいていたので、自分で鍵を開けることができた。

階段を急いで登って、まなかの部屋に入ると、すぅすぅ、という規則正しい寝息が聞こえた。

熱は下がったのか、苦しそうではなかったことに、とりあえず安堵する。

けれど、よくみると、まなかの目元は少し赤くなっていて、泣いていたのだと分かった。

本当に俺は何をやっていたのだろう…。

まなかに酷いことをした…、俺の独占欲が強いことを知っていて、優しいまなかが、俺が思っているようなことをしているわけがないのに、勝手に嫉妬して…。