昨日は本当に自分が自分じゃないみたいだった。

ただ、まなかが、俺に言わず他の男と合っていたことが許せなかった。

昨日はまなかを迎えに行くまでは、明日まなかが家に来る予定なので、何か買っておこうと、出掛けていた。

偶然見かけたあの後ろ姿、知らない、見覚えのない男とまなかが、話している様子だった。

俺は聞いていない。

まなかは、友達の姉だと言っていたのに…。

心の底からドス黒いものが出てきて、青筋がたったのが分かった。

それでも、頭を冷やそうと、家に帰ったのに、あの様子が脳裏に焼き付いて、つい冷たい言葉をまなかに送ってしまった。