翡翠の一輪花



サァー


冷たい風が頬をくすぐる。


『待たせたな』


「……あ、やっと来た」


『紺につかまっちまってよ……』


「そう…」


『………』









『……………好きだ』


「!」


『俺と、結婚してくれ』


「えっ…!!」


『イヤか…?』


「………そ、そんなことないっ!!私、だって………」


『………』


「葵が、…………好き……」


恥ずかしくて、徐々に声が小さくなる。


『っ』


「あ、あおいっ///!?」


次の瞬間、


気が付けば、私は葵に抱きしめられていて_


『よか、った…………』


「っ///」


『断られるかと、思った』


「そんなこと、ありえないよ……」


『………そうか?』


「う、ん………だって私、ずっと葵のことが好きだったから………」


『っ///』


私の言葉に顔をボッと真っ赤にした葵。


『…………もう、無理』


そして、ぽすっと私の首筋に顔をうずめた葵は。


『なぁ、キスしていいか……?』


恐ろしく色気を含んだ瞳で、私をとらえた_


ドクッ


「…………」


『………いいか?』


「………ずるい」


大好きな人に、そうやって見つめられたらダメって言えるわけないじゃん………


葵はそれを確信して_


ほんと、ずるい人。


「…………い、いよ………」



















『翡翠、好きだ。……愛してる』


「……………私も」


葵の腕の中で、そっと目を瞑った──────




















『やっとつかまえた。…俺の、一輪花』