翡翠の一輪花








「ん…」


あれ…


私、いつの間に…


時計を見ると、針は18時を指していた。


あれから二時間も寝ちゃってたんだ…


ゆっくりと体を起こす_


うん、


だいぶよくなった。


もう頭も痛くないし、めまいもしなくなった。


せっかくだし会合に行ってみようかな…


葵に、会いたいし…


葵の顔がみたい


声が聞きたい


もう一度、さっきの言葉が


聞きたい_














『『『ギャハハ』』』


『お前、それはないだろ!』


『いや、それが案外いけるんだぜ?だってよ…』


にぎやかな声が、ここまで聞こえてくる。


深呼吸をして、襖を開ける_


バッ


みんなの視線が一気に集まった。


「っ」


『あっ、翡翠だ~もう体調大丈夫なの?』


紺…


「うん。だいじょうぶだよ」


『よかった~』


『『翡翠っ』』


「冬夜と星夜?どうしたの…?」


『体調、だいじょうぶか?』


『俺たち、葵に翡翠が体調くずしてるって聞いて…』


「もうだいじょうぶだよ…!」


『『よかった…』』


スッと顔に影がさした。


…?


『翡翠、よくなったのか』


「葵…!」


ドキッ


数秒間、お互いの目を見つめ合う_


今までは、この視線に切なくなったりしたけど…


今は、もう…


『おいおい』


『二人して甘い雰囲気ださないでよ』


『…その様子だと、やっとくっついたんだね』


『「っ///」』


正確にはまだ、だけど…


でももうくっついたのも同然かぁ…


なんだか照れ臭いな…///


『『はあ!?』』


『おい、どういうことだ!?』


『なんで二人が…』


『それは葵に聞きなよ。だってさっきの会合であんな宣言しちゃうくらいなんだから…』


『『…』』


あんな宣言??


「なんて言ったの?」


『…///』


「…気になる」


『…あとで、な』


「う、ん」








『さ、飲も!!料理もたくさんあるし!今日は楽しもう!』


『…そうだな。翡翠、ちょっとこのつまみ食べてみろよ。めちゃくちゃうめぇから!』


『それを言うなら、あのお刺身でしょ。新鮮なやつを泰が自分でさばいたんだよ?』


「…泰さん、すごい」


『だろ?だから早く食おうぜ!!』


「うん…!」


『それじゃあ…』


『『『『「乾杯っ!!」』』』』


部屋中に私たちの、にぎやかな声が響いた_