え………?
『………うん、やっぱり翡翠だ。』
もう一度確認するように私をジッと見つめた彼は嬉しそうにほほえんだ。
だ、誰………?
『ひどいなぁ……もう俺のことは忘れちゃったの……?』
「え、っと…………」
『俺だよ、俺。………小さいころはよく一緒に遊んでたじゃん』
この声、どこかで…………
彼の優しそうな笑顔が、昔の記憶と重なる_
…………あっ、
「もしかして、紺………?」
『よかったぁ……翡翠に忘れられてたらどうしようかと思った……』
そんなことを微塵も思っていなさそうな笑顔でゆるーく話す紺。
………変わってない。
紺は昔からそうだった。
誰に対しても常に笑顔で…………
『え、え………?紺さん………?いったいどういうことですか………?』
困惑したように口を開いた女性。
そういえばこの人って誰なんだろう………?
前はここに女の人なんていなかったはず………
『おい紺、なにしてんだよ』
『もしかして招かれざる客だった~?』
すっかり私が彼女の存在に気を取られていると、
後ろから新たに二つの声が響いた。
同じ声………?
しかも同時………?
『ん?誰だお前?』
『え………、ひ、すい…………?』
顔もそっくり。
………つまり、この二人は双子。
と、言うことは………
「冬夜と星夜………?」
『はあ!?おまえ、翡翠か!?』
『ウソでしょ!?』
目を見開き、驚愕の表情を浮かべている二人。
『あ、あの………彼女っていったい………?』
自分だけがわからない会話を繰り広げられ、我慢出来なくなったのかついに彼女が口をひらいた。
『………それは後で説明するね。翡翠、いったん中に入って。ここじゃ寒いでしょ?』
「う、うん………」
