翡翠の一輪花




「…ん」


襖の隙間から差し込む朝日によって目が覚める。 


うっすら目を開くと、そこには見慣れない天井が。


ここ、どこ…?


体を起こそうと思い、身をよじると


『ん…』


横から声がした。


え…?


顔だけ横を向くとそこには、顔を少ししかめた葵がいた。


しかも、ガッチリ私を抱きしめて。


「っ///」


なんで私葵に抱きしめられてるの…?


頑張って昨日の記憶を辿っていると…


『ん…ひ、すい…?』


葵がうっすらと目を開いた。


「っ」


その姿は見惚れてしまうほど美しくて


私は、しばらく目をそらせないでいた。


『なんでここに翡翠が…』


私と同じ疑問を持った葵が不思議そうに私をジーっと観察する。


「…そんなに見ないでよ」


『…』


恥ずかしいじゃん…///


『…とりあえず起きるか』


「…そうだね」


今度こそ体をおこそうとすると、


ハラッ


浴衣がはだけた。


ガンッ


え…?


「葵…?」


『…なんでもない』


なぜか頭を床に打ちつけて顔をそむけた葵。


ほんとうにだいじょうぶなの…?






様子のおかしい葵を心配しつつも、二人で部屋を出て宴会場へ向かった。