「葵、入るよ?」
そっと襖を開けると、そこには床に大の字で横になって顔を腕で隠している葵がいた。
「葵…?」
顔をのぞきこむように葵の近くまで行くと、
次の瞬間…
「わっ」
視界がくるりと反転して目の前には葵のドアップ。
『襲うぞ?』
「え…?」
『こんな時間に男の部屋に来るなんて何考えてんだよ』
葵の顔が、
近づいてくる。
葵の唇が私の唇と重なりそうになった時、
パッと私の唇は葵の手で覆われて
葵はその上からそっとキスを落とした。
『ばーか、冗談だよ』
「冗談…?」
『そ、冗談』
心臓がバクバクと音をたてる。
なら、なんでそんな顔をしているの?
本当は冗談なんかじゃなくて、本当に伝えたいことがあったんじゃないの…?
「そうだ、葵、正式な若頭に任命されたんだってね」
微妙な空気を破ろうと思わず口を開いた。
『は?』
「え…?」
『なんでそれを翡翠が…』
「なんでって…」
私、知っちゃいけなかった…?
ただ「おめでとう」ってお祝いしたかっただけなのに…
『誰から聞いた?』
「…花梨」
『あいつか…クソ…』
「なんで…?」
『え?』
「私、知っちゃいけなかったの?私が一番葵が若頭になれるように応援してたのに」
『翡翠…』
「…ごめん。八つ当たりした」
これ以上気まずい雰囲気になりたくなくて、自分の部屋に戻ろうと立ち上がる。
『行くな』
「っ」
気がつくと私は葵に抱きしめられていた。
「…離してよ」
『もう俺の前からいなくなるな』
「…」
そっと襖を開けると、そこには床に大の字で横になって顔を腕で隠している葵がいた。
「葵…?」
顔をのぞきこむように葵の近くまで行くと、
次の瞬間…
「わっ」
視界がくるりと反転して目の前には葵のドアップ。
『襲うぞ?』
「え…?」
『こんな時間に男の部屋に来るなんて何考えてんだよ』
葵の顔が、
近づいてくる。
葵の唇が私の唇と重なりそうになった時、
パッと私の唇は葵の手で覆われて
葵はその上からそっとキスを落とした。
『ばーか、冗談だよ』
「冗談…?」
『そ、冗談』
心臓がバクバクと音をたてる。
なら、なんでそんな顔をしているの?
本当は冗談なんかじゃなくて、本当に伝えたいことがあったんじゃないの…?
「そうだ、葵、正式な若頭に任命されたんだってね」
微妙な空気を破ろうと思わず口を開いた。
『は?』
「え…?」
『なんでそれを翡翠が…』
「なんでって…」
私、知っちゃいけなかった…?
ただ「おめでとう」ってお祝いしたかっただけなのに…
『誰から聞いた?』
「…花梨」
『あいつか…クソ…』
「なんで…?」
『え?』
「私、知っちゃいけなかったの?私が一番葵が若頭になれるように応援してたのに」
『翡翠…』
「…ごめん。八つ当たりした」
これ以上気まずい雰囲気になりたくなくて、自分の部屋に戻ろうと立ち上がる。
『行くな』
「っ」
気がつくと私は葵に抱きしめられていた。
「…離してよ」
『もう俺の前からいなくなるな』
「…」
