リアムは、ニューヨークでYSプランニングの廃業やその他もろもろの処理を、由里に代わって行っている弁護士に由里と連絡を取りたい旨RKOの顧問弁護士を通じて伝えた。
ナタリアのせいで由里がケガを負った時に担当してくれた弁護士だ。
だが、由里より会社の処理以外のことで由里に関する個人情報は決してだれにも知らせてはいけない事、会社のM&Aにも応じない事
また、弁護士より会社の処理に関する以外の連絡や通達には、一切応じないという取り決めがしてあるのでリアム側の顧問弁護士は、打つ手がないと言っている。
後は調査をしてくれている会社が有益な情報を寄こしてくれるのを、期待して待っているしかなかった。
リアムはミッシェルと真理子にペントハウスに残る由里の物の処分はさせなかった。
そしてテラスも由里と業者が決めたように工事をしてもらい、すでに完成している。
とても居心地のよさそうなガーデンテラスが出来上がった。
業者の女性は由里がリアムが一番ほっとする空間を作りたいと言って、一生懸命雑誌や本を調べて相談してくれたのだと言った。
それを聞いてまたリアムは虚しくなった。
リアムが癒されるために一番必要な人がそこには居なかったのだ。
2ケ月たってもまだ由里の行方は知れないままだ。
もうすぐクリスマスだ。今年もリアムは最悪のクリスマスを迎えることになるのだろうか。
去年のクリスマスはナタリアのせいで、由里を傷つけた。そして、今年はこんな有様だ。すべて自分の身から出た錆なのだ。
東京のホテルの工事もそろそろ内装やその他の細かい仕様を決めていかなければいけない。
でもリアムはホテルのコンセプトプランやスイートルームなどのハイクラスの部屋の内装は、由里に頼みたかったので工事が少し遅れてもいいので、もう1ケ月待ってほしいと頼んでいる。
最初このホテルの回収に乗り出したときは、採算重視のRKOが初めて日本に展開するホテルの第1号として考えていたのだが、由里と知り合って今ではこのホテルは由里のために作るホテルとなった。
由里の感性で由里が行ってみたいと思うような、そんなホテルを作りたくなった。
だから由里が関わらなければ意味がない。
何としても由里を見つけて今度こそリアムのそばから離れないように、しなければならない。
だから由里を見つけるためにリアムもそろそろ東京に行かなければならないだろう。
しっかりと日にちを取って由里の暮らした養護施設や由里が通った大学にも行ってみたいと思っている。
リアムを動かしているのは絶対に由里を取り返すという執念だ。
2週間ニューヨークを開ける為に、リアムはがむしゃらに仕事をこなした。
帰っても待っている人はいない。
時には家まで仕事を持ち帰っていた。
そんなリアムのことをケンはまた倒れないように、しっかりと監督するようになった。
リアムは母親のように世話を焼くケンが鬱陶しかったが、前に倒れたときにすっかり迷惑をかけていたので小言はなるべく聞くようにした。
ミッシェルもRKOの企画部にしっかりなじんで、楽しく働いてくれている。
真理子のご主人のイタリアンレストランもリアムがパトロンになって、開店にこぎつけ二人で頑張っているようだ。
真理子にはリアムが後押ししたことは伏せてもらっている。
そしてなんと明日から2週間東京に行けるようになった。
そしてさっき調査会社から連絡が入って、由里は横浜にいるらしいということがわかった。
たまたま調査員が由里の母校の大学の出身で、創立50周年の大きな同窓会があったらしく横浜に行ったときに、中華街で由里らしき女性を見たそうだ。
しかし、日曜日で中華街はごった返していて後をつけられずに、居所までは把握できなかったそうだ。
でも服装から見ても遠くから来ている感じではなく近所に住んでいるのではと、感じたという報告だった。
その同窓会には裕司や笹森もひょっとして由里がどこかで聞きつけて参加するかもしれないと、二人で行ってくれたらしい。
でも会えなかったと裕司はがっかりしていた。
園のほうにも一度現れたがその後は来ていないと言われているそうだ。
でも、何とか糸口は見つかった。
リアムは当てがなくとも横浜の由里の母校や中華街に行ってみるつもりだ。
リアムの東京行きが実現するその前日に入った吉報だ。
ナタリアのせいで由里がケガを負った時に担当してくれた弁護士だ。
だが、由里より会社の処理以外のことで由里に関する個人情報は決してだれにも知らせてはいけない事、会社のM&Aにも応じない事
また、弁護士より会社の処理に関する以外の連絡や通達には、一切応じないという取り決めがしてあるのでリアム側の顧問弁護士は、打つ手がないと言っている。
後は調査をしてくれている会社が有益な情報を寄こしてくれるのを、期待して待っているしかなかった。
リアムはミッシェルと真理子にペントハウスに残る由里の物の処分はさせなかった。
そしてテラスも由里と業者が決めたように工事をしてもらい、すでに完成している。
とても居心地のよさそうなガーデンテラスが出来上がった。
業者の女性は由里がリアムが一番ほっとする空間を作りたいと言って、一生懸命雑誌や本を調べて相談してくれたのだと言った。
それを聞いてまたリアムは虚しくなった。
リアムが癒されるために一番必要な人がそこには居なかったのだ。
2ケ月たってもまだ由里の行方は知れないままだ。
もうすぐクリスマスだ。今年もリアムは最悪のクリスマスを迎えることになるのだろうか。
去年のクリスマスはナタリアのせいで、由里を傷つけた。そして、今年はこんな有様だ。すべて自分の身から出た錆なのだ。
東京のホテルの工事もそろそろ内装やその他の細かい仕様を決めていかなければいけない。
でもリアムはホテルのコンセプトプランやスイートルームなどのハイクラスの部屋の内装は、由里に頼みたかったので工事が少し遅れてもいいので、もう1ケ月待ってほしいと頼んでいる。
最初このホテルの回収に乗り出したときは、採算重視のRKOが初めて日本に展開するホテルの第1号として考えていたのだが、由里と知り合って今ではこのホテルは由里のために作るホテルとなった。
由里の感性で由里が行ってみたいと思うような、そんなホテルを作りたくなった。
だから由里が関わらなければ意味がない。
何としても由里を見つけて今度こそリアムのそばから離れないように、しなければならない。
だから由里を見つけるためにリアムもそろそろ東京に行かなければならないだろう。
しっかりと日にちを取って由里の暮らした養護施設や由里が通った大学にも行ってみたいと思っている。
リアムを動かしているのは絶対に由里を取り返すという執念だ。
2週間ニューヨークを開ける為に、リアムはがむしゃらに仕事をこなした。
帰っても待っている人はいない。
時には家まで仕事を持ち帰っていた。
そんなリアムのことをケンはまた倒れないように、しっかりと監督するようになった。
リアムは母親のように世話を焼くケンが鬱陶しかったが、前に倒れたときにすっかり迷惑をかけていたので小言はなるべく聞くようにした。
ミッシェルもRKOの企画部にしっかりなじんで、楽しく働いてくれている。
真理子のご主人のイタリアンレストランもリアムがパトロンになって、開店にこぎつけ二人で頑張っているようだ。
真理子にはリアムが後押ししたことは伏せてもらっている。
そしてなんと明日から2週間東京に行けるようになった。
そしてさっき調査会社から連絡が入って、由里は横浜にいるらしいということがわかった。
たまたま調査員が由里の母校の大学の出身で、創立50周年の大きな同窓会があったらしく横浜に行ったときに、中華街で由里らしき女性を見たそうだ。
しかし、日曜日で中華街はごった返していて後をつけられずに、居所までは把握できなかったそうだ。
でも服装から見ても遠くから来ている感じではなく近所に住んでいるのではと、感じたという報告だった。
その同窓会には裕司や笹森もひょっとして由里がどこかで聞きつけて参加するかもしれないと、二人で行ってくれたらしい。
でも会えなかったと裕司はがっかりしていた。
園のほうにも一度現れたがその後は来ていないと言われているそうだ。
でも、何とか糸口は見つかった。
リアムは当てがなくとも横浜の由里の母校や中華街に行ってみるつもりだ。
リアムの東京行きが実現するその前日に入った吉報だ。



