それでケンに電話した。
土曜日のいやもう日曜日か夜中の2時だ。
ケンには迷惑な話だろうが構ってなんかいられない。
ケンは眠そうな声で電話に出ると
「どうしたんですか?何か緊急の要件でも?この時間なら日本のビジネスアワーですよね。東京のホテルの回収の件ですか?」
確かに日本ならビジネスアワ-だ。
「すまない。プライべートだ。恋人になったと思った彼女が今日初めて結ばれた彼女が俺が眠っている間に帰ってしまったんだ。何が悪かったんだろうか?どうして帰ってしまえる?短いメモだけ残してさ」
ケンは返事に詰まった。
リアムの初めて聞く落ち込んだ声。
覇気のない言葉に一気に目が冴えた。
「それは最近リアムが夢中になってる由里の事?」
「うん」
とリアム。弱弱しくて聞いていられない。
「メモにはなんて書いてあるんだ」
「素敵な夜をありがとう。一生忘れられない最高の夜になりました。ってさ」
「それって由里はその、初めてと言う訳じゃないんだよね?」
「彼女初めてだったんだ。28歳にもなって恥ずかしいといってたけど俺はもう舞い上がっちゃってがっつきすぎたかな、初めての子相手にしたのは高校生以来だから、よくなかったのかな、なんて考えたらもうどうしていいかわからない。明日は日曜日なのに午後から打合せが入っているとは言ってたけど、夜中に帰るなんて意味が分からない。俺は振られたのか?」
「ちょっとリアム、ちょっと落ち着こう」
ケンの方が慌てているようだ。
「何か事情があるんだろう。リアムと恋人になってそんなこと考えられないよ。ちゃんと好きだって言ったんだよね。相手も気持ちを打ち明けてくれたんだよね?」
「えっ、それは言ってないかも…ただ俺の顔が好きみたいでうっとり見てたけど。酔っぱらってただけかも、俺も言ってない」
「はあっ、それじゃあセックスだけが目当てだと思われてるかもしれないじゃん。いつもリアムの周りによって来るような女とは由里は違うんだから、まして恋愛経験も乏しい子なら変に気を回してリアムはセックスできればいいと思っていると思われても仕方ない状況だね」
「俺だって恋愛経験はないよ。こんなに真剣になったのは由里が初めてなんだ」
「それを俺に言ってどうすんの?ちゃんと由里に誠意をもって自分の気持ちを話さなきゃ。彼女恋人になったとも思ってないんじゃないの?」
「そんな…」
「とにかく今日はもう寝て明日ちゃんと由里と話するんだ。それしかないよ」
「うぅぅ、わかった。そうする。ありがとう」
「リアムにお礼言われたの初めてだな。明日は嵐になるぜ」
「お前絶対楽しんでるだろ」
「そりゃあ天下のリアムが女の事で真剣に悩んでいるなんて前代未聞。真夏の雪くらいあり得ない話なんだからな。今まで、適当に女の子をとっかえひっかえしてきたつけが回ってきたんだよ」
とケンは含み笑いしながらほざきやがった。
でもケンの言う事も最もだ。
リアムは由里に好きだとも愛してるとも言っていない事に気付かされた。
恋愛の初歩的ミスだ。
明日の夜もう一度捕まえてきちんと話をしなくてはと、肝に銘じて再度眠りについたリアムだった。
土曜日のいやもう日曜日か夜中の2時だ。
ケンには迷惑な話だろうが構ってなんかいられない。
ケンは眠そうな声で電話に出ると
「どうしたんですか?何か緊急の要件でも?この時間なら日本のビジネスアワーですよね。東京のホテルの回収の件ですか?」
確かに日本ならビジネスアワ-だ。
「すまない。プライべートだ。恋人になったと思った彼女が今日初めて結ばれた彼女が俺が眠っている間に帰ってしまったんだ。何が悪かったんだろうか?どうして帰ってしまえる?短いメモだけ残してさ」
ケンは返事に詰まった。
リアムの初めて聞く落ち込んだ声。
覇気のない言葉に一気に目が冴えた。
「それは最近リアムが夢中になってる由里の事?」
「うん」
とリアム。弱弱しくて聞いていられない。
「メモにはなんて書いてあるんだ」
「素敵な夜をありがとう。一生忘れられない最高の夜になりました。ってさ」
「それって由里はその、初めてと言う訳じゃないんだよね?」
「彼女初めてだったんだ。28歳にもなって恥ずかしいといってたけど俺はもう舞い上がっちゃってがっつきすぎたかな、初めての子相手にしたのは高校生以来だから、よくなかったのかな、なんて考えたらもうどうしていいかわからない。明日は日曜日なのに午後から打合せが入っているとは言ってたけど、夜中に帰るなんて意味が分からない。俺は振られたのか?」
「ちょっとリアム、ちょっと落ち着こう」
ケンの方が慌てているようだ。
「何か事情があるんだろう。リアムと恋人になってそんなこと考えられないよ。ちゃんと好きだって言ったんだよね。相手も気持ちを打ち明けてくれたんだよね?」
「えっ、それは言ってないかも…ただ俺の顔が好きみたいでうっとり見てたけど。酔っぱらってただけかも、俺も言ってない」
「はあっ、それじゃあセックスだけが目当てだと思われてるかもしれないじゃん。いつもリアムの周りによって来るような女とは由里は違うんだから、まして恋愛経験も乏しい子なら変に気を回してリアムはセックスできればいいと思っていると思われても仕方ない状況だね」
「俺だって恋愛経験はないよ。こんなに真剣になったのは由里が初めてなんだ」
「それを俺に言ってどうすんの?ちゃんと由里に誠意をもって自分の気持ちを話さなきゃ。彼女恋人になったとも思ってないんじゃないの?」
「そんな…」
「とにかく今日はもう寝て明日ちゃんと由里と話するんだ。それしかないよ」
「うぅぅ、わかった。そうする。ありがとう」
「リアムにお礼言われたの初めてだな。明日は嵐になるぜ」
「お前絶対楽しんでるだろ」
「そりゃあ天下のリアムが女の事で真剣に悩んでいるなんて前代未聞。真夏の雪くらいあり得ない話なんだからな。今まで、適当に女の子をとっかえひっかえしてきたつけが回ってきたんだよ」
とケンは含み笑いしながらほざきやがった。
でもケンの言う事も最もだ。
リアムは由里に好きだとも愛してるとも言っていない事に気付かされた。
恋愛の初歩的ミスだ。
明日の夜もう一度捕まえてきちんと話をしなくてはと、肝に銘じて再度眠りについたリアムだった。



