そしてケンとミッシェルはその3年後、カサブランカ・NYの最上階の天空のチャペルで結婚式を挙げた。

ケンとミッシェルが付き合っていると知ったのは、クランが生まれた時だった。

二人そろって病院に来てくれた時に報告されたのだ。

かなり年が離れているがミッシェルは落ち着いていてしっかり者なので、違和感は全くなかった。

リアムは二人にペントハウスを無償で提供した。

ミッシェルはロングアイランドが気に入って由里たちの家の近くに自分たちも家を建てたいと思っているようで、それが実現するまでペントハウスに住むようにとリアムが勧めたのだ。

そして5年後リアムと由里の子供は3人になっていた。

クランが5歳になったとき女の子と男の子の双子を授かったのだ。

その前年にグランパは亡くなっていたので、名付け親はケンになった。

ケンとミッシェルは双子が生まれる前に由里たちの家から徒歩で5分くらいのところに、素敵な家を建てて引っ越してきていた。

同じ時期に彼らの第1子が生まれた。

女の子だった。名付け親はリアムになった。

彼はリリアンナと名付けた。

そしてケンが男の子はオーエン、女の子はケイラと名付けてくれた。

そして日本名もミドルネームとして由里が名付けた。

クランはヨシオ、これは由里の実父の名前だ。

オーエンはユウジ、裕司からもらった。

そしてケイラはモモコ、由里の母の名前だ。

クランが8歳双子が5歳になった時、グランマはロングアイランドの自宅の近くの高齢者用の施設に入居した。

由里とリアムと子供たちは時間があるとグランマを訪ねて、また自宅に頻繁に連れてきた。

グランマは孫達と過ごすのを、心から楽しんだ。

孫たちもグランマが大好きで皆グランマとの時間を楽しんだ。

体調がいいと孫のケイルにアイルランドの料理を教えた。

ケイルは由里に似て料理が大好きだった。

いつもキッチンで由里の手伝いをするのを楽しみにしていたのだ。

グランマはロングアイランドに来て5年後、由里とリアムの結婚15周年を一緒に祝ってくれた。

そして、その1ケ月後に眠るように亡くなった。