讃美歌が終わり外に出るとフラワーシャワーを浴びたが、それよりカメラのフラッシュのすさまじさに引き攣った。
教会内は立ち入り禁止にしたが、表にはマスコミの取材の人達がたくさん来ていて一斉にたかれたフラッシュで、めまいがしそうになった。
リアムは
「すごいな、人の結婚式なんだからほっといてくれればいいのに」
と渋い顔をしていた。
「プレイボーイの年貢の納め時を、見逃してはくれないわね
と由里が言えば
「プレイボーイってなんだよ。僕の初恋は由里なんだから一途な男じゃないか。アイルランド人の血が流れているんだからね。アイルランドの男は一途なんだよ。奥さん」
とリアムはまたもむくれる。可愛い。
そんなリアムが大好きだ。
ほんとに一途に由里を想ってくれる。
そんな事を二人で囁きあってるなんてきっと想像もしないだろうマスコミのカメラ攻勢にあきれつつ、リムジンに乗ってパーテイ会場のホテルに向かった。
次の日のゴシップ紙の写真はほとんどがリアムの物だった。
なぜか二人の和装の写真もあった。
出席者の誰かがリークしたのだろう。
パーテイ会場には招待客しか入れなかったのだから、リアムはすこぶる不機嫌だった。
でもそのおかげでこの和装の新郎新婦の評判がすごかった。
どこで借りられるのかとかレンタル料はいくらなのかとか着付けはどうするのかとか、RKOカンパニーに質問の電話が殺到したらしい。
由里は髪型も洋装に合うようなもので、カサブランカの髪飾りをつけただけだった。
さすがに花嫁衣裳の着付けは無理だったので日本から来てもらった。
来月にはカサブランカ東京に和装はすべて送られることになっているので、問い合わせのあった人たちにはカサブランカ東京に問い合わせるようにと案内したようだ。
ミッシェルも自分の結婚式にはぜひ着たいと、興奮気味に話していた。
日本人には当たり前の白無垢に打掛なのだが、ニューヨーカーには新鮮だったのだろう。
パーテイでも和装姿での記念撮影を招待客のほぼ全員と撮ったに違いない。
それが一番疲れたと後でリアムと笑いあった。
写真撮影が延々と終わらなくてパーテイの時間もかなり伸びてしまった。
でも、これで一区切りついた。
グランパとグランマも大喜びでお色直しの前に、4人で家族写真を何枚もとってもらった。
この写真は宝物になると言ってグランマは涙ぐんでいた。
グランパとグランマはその日もペントハウスに泊まって、次の日4人でニューヨーク観光をした。
二人はいつもロングアイランドの自宅に来るのでマンハッタンの観光はしていなかったらしい。
二人を911の跡地グランドゼロに立つ記念館に案内した。
四角い慰霊碑は水が流れ落ちる滝状の大きなプールが2ヶ所そして各慰霊碑の周りに犠牲になった人の名前が彫り込まれている。
時々バラの花や小さな星条旗が名前の彫り込まれたところに差し込んであったりする。
由里も初めて訪れたので日本の慰霊碑とはまた違った形のもので、4人とも言葉少なくしんみりとしてしまった。
そのあとはチェルシーマーケットに案内した。
ここは由里は何度も来ているので3人を先導した。
リアムは来たことがないらしい。
庶民の遊び場的なところでリアムの雰囲気ではないかもと思いながら蒸したロブスターや二人がすっかり気に入った鮨を楽しんだ。
いろんなお店が入っていて楽しいところなのだ。
由里のお気に入りのパン屋で明日の朝食用にフランスパンやクロワッサンを買った。
すごく小さな揚げたてのドーナツに好きなトッピングをしてくれるドーナツ屋さんや、いつも行列のタコスのお店などのグルメのお店やニューヨーク土産も買えるショップもある。
由里はここの中華レストランがお気に入りでロブスターを食べた後にも拘らず、4人でラーメンや中華風のおにぎりなどを食べた。
教会内は立ち入り禁止にしたが、表にはマスコミの取材の人達がたくさん来ていて一斉にたかれたフラッシュで、めまいがしそうになった。
リアムは
「すごいな、人の結婚式なんだからほっといてくれればいいのに」
と渋い顔をしていた。
「プレイボーイの年貢の納め時を、見逃してはくれないわね
と由里が言えば
「プレイボーイってなんだよ。僕の初恋は由里なんだから一途な男じゃないか。アイルランド人の血が流れているんだからね。アイルランドの男は一途なんだよ。奥さん」
とリアムはまたもむくれる。可愛い。
そんなリアムが大好きだ。
ほんとに一途に由里を想ってくれる。
そんな事を二人で囁きあってるなんてきっと想像もしないだろうマスコミのカメラ攻勢にあきれつつ、リムジンに乗ってパーテイ会場のホテルに向かった。
次の日のゴシップ紙の写真はほとんどがリアムの物だった。
なぜか二人の和装の写真もあった。
出席者の誰かがリークしたのだろう。
パーテイ会場には招待客しか入れなかったのだから、リアムはすこぶる不機嫌だった。
でもそのおかげでこの和装の新郎新婦の評判がすごかった。
どこで借りられるのかとかレンタル料はいくらなのかとか着付けはどうするのかとか、RKOカンパニーに質問の電話が殺到したらしい。
由里は髪型も洋装に合うようなもので、カサブランカの髪飾りをつけただけだった。
さすがに花嫁衣裳の着付けは無理だったので日本から来てもらった。
来月にはカサブランカ東京に和装はすべて送られることになっているので、問い合わせのあった人たちにはカサブランカ東京に問い合わせるようにと案内したようだ。
ミッシェルも自分の結婚式にはぜひ着たいと、興奮気味に話していた。
日本人には当たり前の白無垢に打掛なのだが、ニューヨーカーには新鮮だったのだろう。
パーテイでも和装姿での記念撮影を招待客のほぼ全員と撮ったに違いない。
それが一番疲れたと後でリアムと笑いあった。
写真撮影が延々と終わらなくてパーテイの時間もかなり伸びてしまった。
でも、これで一区切りついた。
グランパとグランマも大喜びでお色直しの前に、4人で家族写真を何枚もとってもらった。
この写真は宝物になると言ってグランマは涙ぐんでいた。
グランパとグランマはその日もペントハウスに泊まって、次の日4人でニューヨーク観光をした。
二人はいつもロングアイランドの自宅に来るのでマンハッタンの観光はしていなかったらしい。
二人を911の跡地グランドゼロに立つ記念館に案内した。
四角い慰霊碑は水が流れ落ちる滝状の大きなプールが2ヶ所そして各慰霊碑の周りに犠牲になった人の名前が彫り込まれている。
時々バラの花や小さな星条旗が名前の彫り込まれたところに差し込んであったりする。
由里も初めて訪れたので日本の慰霊碑とはまた違った形のもので、4人とも言葉少なくしんみりとしてしまった。
そのあとはチェルシーマーケットに案内した。
ここは由里は何度も来ているので3人を先導した。
リアムは来たことがないらしい。
庶民の遊び場的なところでリアムの雰囲気ではないかもと思いながら蒸したロブスターや二人がすっかり気に入った鮨を楽しんだ。
いろんなお店が入っていて楽しいところなのだ。
由里のお気に入りのパン屋で明日の朝食用にフランスパンやクロワッサンを買った。
すごく小さな揚げたてのドーナツに好きなトッピングをしてくれるドーナツ屋さんや、いつも行列のタコスのお店などのグルメのお店やニューヨーク土産も買えるショップもある。
由里はここの中華レストランがお気に入りでロブスターを食べた後にも拘らず、4人でラーメンや中華風のおにぎりなどを食べた。



