いやいや、『俺の女』とか『ブラックドラゴンの姫』とか意味分かんない!!

 そんな、少女漫画の台詞を聞くことになるなんて…。

 3人のの顔を見てみてよ、口を開けて絶句してるじゃん!!

 「はい?今なんて言いました?奏斗」
 「だから、俺の女にするって言った」
 「そ、そうですか…」
 「いや、納得すんなよ!!」

 何か、どんでもない事に巻き込まれてしまった。私はたまらず「あのっ!」と声を出す。

 「私、竹永くんの女になるつもりも、ブラックドラゴンの姫?になる気もありません!」

 私は、叫ぶように言う。すると、少しシーンとなる。

 「奏斗、振られてるじゃん…!」

 不良の1人がそう言って、笑い出した。それに続くように、他の2人も声を出して笑う。

 「瞬殺ですね。ふふっ」
 「奏斗が告白してる所初めて見たぜ!あははっ!」