「あれ〜。奏斗じゃん。学校に来るなんて珍しいね」
 「確かに。何かあったのかよ?」
 「別に。授業、受けていただけだ」

 確かに、教室にいたけどアレを授業、受けていたと言っていいのだろうか。

 ずっと、私の顔を見てただけじゃん。

 不良たちは、驚いた表情をする。

 「ど、どうした!?奏斗、熱でもあるのか?」
 「う、うん。奏斗が授業を受けるなんて有り得ないでしょ〜」
 「2人とも失礼ですよ。おや、後ろの女子は誰です?」

 大分、竹永くんに失礼な事を言っている気がする…。

 そう思っていると、私に気づいた3人がこちらを見る。