顔面Lv1000の私とキケンな総長の恋

竹永くんに連れてこられたのは、不良の溜まり場で有名な屋上だった。

まず、一般生徒が屋上に来ることはない。

だが、竹永くんは躊躇(ちゅうちょ)することなく、ドアを開けると中へと進む。

屋上に出ると、そこには何人かの不良がたむろっていた。

これ以上、不良と会いたくないんだけどなぁ…。

私のそんな気持ちを無視して、竹永くんは慣れたようにどんどんと歩く。

もちろん、腕を掴まれている私も一緒に歩くと、私たちに気づいた不良たちが一斉(いっせい)に私たちの方へ顔を向ける。