顔面Lv1000の私とキケンな総長の恋

 怖いけど、奏斗くんを止めないとっ!!

 「わ、私なら大丈夫だから!心配してくれてありがとう!それより、教室に急ごう!」

 私は、奏斗くんの腕に抱き着きながら言う。

 恥ずかしけど、しょうがない…!

 「分かった。環奈がそこまで言うなら、教室に急ごう」
 「うん!」

 奏斗くんは機嫌が治ったようで、私の手を恋人繋ぎしてさっきより早足で教室へと急ぐ。

そうして、教室に着くと高橋さんに声をかけられた。

 「藍沢さん、お疲れ様!休憩してきて」
 「うん。ありがと。休憩頂くね」

 私は、そう言うと持っていたプレートを高橋さんに渡す。

 「おい。一緒にまわるぞ」
 「そうだね。もう、お昼でお腹も空いたし、何か食べたいな」
 「分かった」


 私は奏斗くんに手を引かれて教室を出る。

 本当は優奈ちゃんとも一緒にまわりたかったけど、タイミングが合わないようだから、しょうがないか…。