そして、ついに文化祭当日となった。

 私は、クラスのみんなにお願いされて『2ーA 喫茶店』と書かれたプレートを持ちながら歩き回っていた。

 うぅ…。お客さんの視線が痛いよ。

 私の存在は目立つようで、文化祭に来ているお客さんや生徒の視線が突き刺さる。

 早く校舎を回って、優奈ちゃんがいる教室に帰りたいな…。

 そういえば、奏斗くんはどこにいるんだろう?今日はまだ、見てないな。

 なんて、思っていると横からグイッと腕を掴まれる。

 「お姉さん、めっちゃ美人じゃん!俺たちと遊ぼうよ!」
 「ちょっ…!困ります!離してください!」

 他校の制服を着ている数人の男の子に囲まれてしまった。

 どうしよう…。怖いよっ!