そして、授業が始まるが奏斗くんは教室に来なかった。いや…もしかしたら、学校には来てるのかも。

 でも、昨日のキ、キスの事があって顔を合わせるのは恥ずかしいしなぁ。

 授業中だというのに、昨日の事を思い出して顔が熱くなる。

 その後の授業も全く、集中する事が出来ずお昼休みになってしまう。

 その時だった。

 ガラッ

 教室のドアが開く。

 そして、奏斗くんが姿を現して、私の元に真っ直ぐと向かってくる。

 「はよ、環奈。今日も可愛いな」
 「おはよう。奏斗くん」

 もう、お昼だしこんにちはじゃないかな…?

 そう思っていると、優奈ちゃんが私の元へとやって来る。

 「初めまして!私、環奈の友達の優奈です。よろしくね!」
 「あぁ。環奈の彼氏の奏斗だ。よろしく」
 「きゃー!!彼氏だって!!」

 優奈ちゃんたら…。なんで、そんなに嬉しそうなの?

 「環奈って、美人で可愛いから、守ってやってね」
 「当たり前。環奈の事はなにがなんでも守ってみせる」

 私って、本当に優しい友達をもったなぁ…。

 私は、優奈ちゃんの心配してくれるセリフに嬉しくなってしまった。