「ふぁ〜。眠い…」

　昨日は、奏斗くんのことばり考えて全然寝れなかったよ…。まさか、キスするなんて…。予想外過ぎる。

　そんな事を思いながら、校門前へと着く。すると、不良の1人が「おはようございます！環奈さん！」と私に挨拶をする。

　「お、おはようございます？」

　私は戸惑いながらも挨拶をする。

　その後も、すれ違う不良たちに次々に挨拶された。

　これって、昨日の廃墟での出来事が関係してるのかな…。

　私は、溜息を付きなが、教室へと着き、自分の席に着く。どうやら、奏斗くんはまだ、来ていないようだった。

　すると、私の元へ優奈ちゃんが、来た。

　「環奈！昨日は大丈夫だった？竹永くんに連れていかれるからびっくりしちゃったよ」
　「う、うん。何とか、大丈夫だったよ」

　いや、廃墟での出来事を考えてると、大丈夫ではない気もするけど。

　「そっか、良かったよ〜！で、どうだったの？」

　私は昨日の事を簡潔に説明すると、「きゃー！！うっそ、じゃあ付き合うことになったて事！？」と面白そうに声を上げる。

　「そっ、そうなのかな…」
　「だって、みんなの前で宣言したんでしょ？もう、逃げられないと思うよ」
　「そうだよね…」
　「とうとう、美人な環奈にイケメンの彼氏か羨ましい…！」

　優奈ちゃんは、羨ましいそうに声を上げるけど、私からしたら溜息しか出ないよ…。