そんな竹永くんは、私の隣の席だったりもする。
 最初はどうしよう…と怯えていたが、今の今まで教室に来ることがなく、見ることがなかったからすっかりと忘れていた。

 すると、竹永くんと目が合ってしまう。

 うわぁ…!目が合っちゃったよ、どうしよう。

 慌てて目を逸らすが、竹永くんは私の方へと歩いて来て私の席の前で止まる。

 「なぁ、あんた名前は?」
 「藍沢環奈です」
 「ふ〜ん。なぁ、環奈。俺の席どこ?」

 いやいや、いきなり呼び捨て!?優奈ちゃんも固まってるし…。

 「えっと、私の隣です…」
 「分かった」

 そう言うと、竹永くんは私の隣の席に座る。