「なるちゃん、この連休は何か予定入ってる?」
「ううん」
マフラーを編む為、毛糸を買いに行こうかと思ったが、それはミツと一緒の時がいいだろう。
「昨日会ったのに、今日も会いたいって言ったら、嫌?」
「そんなことないわ!」
去年までは、学校でも、帰宅してからもずっと一緒だったから、この僅かな距離さえも、なんだか少し淋しい。
ただ、ミツが言っていたように、コウちゃんのことを想いながら編み物をしていたら、その間は淋しくないのだろうか?
「じゃあ、迎えに行くよ。あと⋯⋯今夜、うちに泊まれないかな?」
「アリバイ工作ができたら、いいよ」
私は、いつもノートを貸している友人にアリバイ工作を頼み、シャワーを浴びると、学生会館の受付で外泊届を書き、
「行ってきます」
日勤の寮母さんに告げ、外へ飛び出す。
「寒っ⋯⋯!」
外は、思った以上に寒かった。手に持っていた上着をしっかりと着る。
「ううん」
マフラーを編む為、毛糸を買いに行こうかと思ったが、それはミツと一緒の時がいいだろう。
「昨日会ったのに、今日も会いたいって言ったら、嫌?」
「そんなことないわ!」
去年までは、学校でも、帰宅してからもずっと一緒だったから、この僅かな距離さえも、なんだか少し淋しい。
ただ、ミツが言っていたように、コウちゃんのことを想いながら編み物をしていたら、その間は淋しくないのだろうか?
「じゃあ、迎えに行くよ。あと⋯⋯今夜、うちに泊まれないかな?」
「アリバイ工作ができたら、いいよ」
私は、いつもノートを貸している友人にアリバイ工作を頼み、シャワーを浴びると、学生会館の受付で外泊届を書き、
「行ってきます」
日勤の寮母さんに告げ、外へ飛び出す。
「寒っ⋯⋯!」
外は、思った以上に寒かった。手に持っていた上着をしっかりと着る。



