コウちゃん、ごめん!と電話に手を合わせ、今夜はもう休むことにした。
翌朝は、目覚ましをかけずに少し遅く起きた。
今日が三連休の中日ということもあり、本音を言えば、私だって昨夜はコウちゃんのところに泊まりたかった。
昨夜、電話に出られなかったので、折り返す。
「もしもし」
受話器越しにコウちゃんの声を聞くのは、何だか未だに不思議な感じがする。
何しろ、実家が隣同士だったので、わざわざ電話することなどなかった。
「コウちゃん?成美です。昨夜は電話に出られなくてごめん」
「いいよ。もう寝てるかなと思って、すぐ切ったし。いま起きたところなんだね」
「どうしてわかるの?」
「だって、なるちゃんって普段はクリスタルボイスなのに、起きたばかりの時は、別人みたいなハスキーボイスだから。大学生になるまで知らなかったなぁ」
コウちゃんは、その声で翼の折れたエンジェルを歌ってよ、と笑う。
翌朝は、目覚ましをかけずに少し遅く起きた。
今日が三連休の中日ということもあり、本音を言えば、私だって昨夜はコウちゃんのところに泊まりたかった。
昨夜、電話に出られなかったので、折り返す。
「もしもし」
受話器越しにコウちゃんの声を聞くのは、何だか未だに不思議な感じがする。
何しろ、実家が隣同士だったので、わざわざ電話することなどなかった。
「コウちゃん?成美です。昨夜は電話に出られなくてごめん」
「いいよ。もう寝てるかなと思って、すぐ切ったし。いま起きたところなんだね」
「どうしてわかるの?」
「だって、なるちゃんって普段はクリスタルボイスなのに、起きたばかりの時は、別人みたいなハスキーボイスだから。大学生になるまで知らなかったなぁ」
コウちゃんは、その声で翼の折れたエンジェルを歌ってよ、と笑う。



