「手編みのセーターって、時間はどれぐらいかかるの?」
「デザインにもよるけど、私は毎日5時間ぐらい集中するから、5日もあれば出来るよ」
毎日5時間か⋯⋯それは、流石に厳しいだろう。
「じゃあ、間に合わないわ。残念」
「彼氏にあげたいの?」
「うん⋯⋯でも、初心者だしね。毎日5時間も出来ないし、12月までには仕上がらなさそう」
「最初は、シンプルなマフラーがいいんじゃない?それならすぐにできるから挫折しないし。私が教えるよ!」
「そう?じゃあ、お願いしようかな」
色々教えてくれと言われたのに、こちらが教えてもらうことになった。
自分の部屋に戻ると、受話器の頭が点滅していた。
母からの、在宅確認だろうか⋯⋯?
着信履歴を見ると、コウちゃんだった。
そういえば、別れ際に電話すると言っていたのに、ついついミツの部屋で話し込んでしまった。
折り返すには、もう遅いだろう。
「デザインにもよるけど、私は毎日5時間ぐらい集中するから、5日もあれば出来るよ」
毎日5時間か⋯⋯それは、流石に厳しいだろう。
「じゃあ、間に合わないわ。残念」
「彼氏にあげたいの?」
「うん⋯⋯でも、初心者だしね。毎日5時間も出来ないし、12月までには仕上がらなさそう」
「最初は、シンプルなマフラーがいいんじゃない?それならすぐにできるから挫折しないし。私が教えるよ!」
「そう?じゃあ、お願いしようかな」
色々教えてくれと言われたのに、こちらが教えてもらうことになった。
自分の部屋に戻ると、受話器の頭が点滅していた。
母からの、在宅確認だろうか⋯⋯?
着信履歴を見ると、コウちゃんだった。
そういえば、別れ際に電話すると言っていたのに、ついついミツの部屋で話し込んでしまった。
折り返すには、もう遅いだろう。



