おおらかなコウちゃんは、そう言って笑うけれど⋯⋯。
シンデレラどころか、門限は23時。
しかも、1秒でも遅れたら始末書を書かされることに関しては、同じ学生会館の友達も不満らしく、早く本当の一人暮らしをしたい!と嘆いている子も多い。
「コウちゃん、もう行って?」
「なるちゃんが先に戻りなよ」
そう遠くないところに住んでいながら、離れがたくて互いにそう言っていたが、時計の針はもう22:59!
「うわ、もう行かなきゃ!じゃあね、おやすみ!」
「おやすみ。あとで電話するよ」
走ってエントランスの自動ドアに駆けこむと、受付では厳格な寮母さんがお待ちかねだ。
「ただいま戻りました!」
「おかえりなさい。ギリギリセーフだったわね」
ゴツンと鈍い音に振り向くと、同じ学生会館の友達が、閉まった自動ドアに激突していた。
ここは、23時を1秒でも過ぎると、自動ドアが開かなくなる。
シンデレラどころか、門限は23時。
しかも、1秒でも遅れたら始末書を書かされることに関しては、同じ学生会館の友達も不満らしく、早く本当の一人暮らしをしたい!と嘆いている子も多い。
「コウちゃん、もう行って?」
「なるちゃんが先に戻りなよ」
そう遠くないところに住んでいながら、離れがたくて互いにそう言っていたが、時計の針はもう22:59!
「うわ、もう行かなきゃ!じゃあね、おやすみ!」
「おやすみ。あとで電話するよ」
走ってエントランスの自動ドアに駆けこむと、受付では厳格な寮母さんがお待ちかねだ。
「ただいま戻りました!」
「おかえりなさい。ギリギリセーフだったわね」
ゴツンと鈍い音に振り向くと、同じ学生会館の友達が、閉まった自動ドアに激突していた。
ここは、23時を1秒でも過ぎると、自動ドアが開かなくなる。



