私⋯⋯コウちゃんが困るようなことをしようとしているのだろうか?
編みかけの下手クソなマフラーが、グルグルとコウちゃんの首を絞めて苦しめるだけのようなものに見えて⋯⋯。
一旦、編み物を中断することにした。
平日は、当然だが学校で真面目に講義を聞いている。
出席日数にもうるさければ、レポート、課題、小テストも割と多いので、大学生だからとチャラチャラ遊んでいる時間はあまりない。
やっと迎えた週末は、冷たい雨が降っていた。
コウちゃんが、もっと部屋をスッキリさせたいと言っていたので、断捨離を手伝った。
「今年はもう、バイクデートは寒いから、暖かい場所でぬくぬく過ごそうか」
コウちゃんはそう言って笑う。
「ねぇ。コウちゃん、もうすぐ誕生日じゃない。今年は何が欲しい?」
「んー?俺は何でも嬉しいよ」
「もう⋯⋯!この7年間、毎年同じこと聞いて、毎年同じ答えなんだから」
編みかけの下手クソなマフラーが、グルグルとコウちゃんの首を絞めて苦しめるだけのようなものに見えて⋯⋯。
一旦、編み物を中断することにした。
平日は、当然だが学校で真面目に講義を聞いている。
出席日数にもうるさければ、レポート、課題、小テストも割と多いので、大学生だからとチャラチャラ遊んでいる時間はあまりない。
やっと迎えた週末は、冷たい雨が降っていた。
コウちゃんが、もっと部屋をスッキリさせたいと言っていたので、断捨離を手伝った。
「今年はもう、バイクデートは寒いから、暖かい場所でぬくぬく過ごそうか」
コウちゃんはそう言って笑う。
「ねぇ。コウちゃん、もうすぐ誕生日じゃない。今年は何が欲しい?」
「んー?俺は何でも嬉しいよ」
「もう⋯⋯!この7年間、毎年同じこと聞いて、毎年同じ答えなんだから」



