「.....へ?」
いま、なんて、いった.....?
蒼空が、わたし、を、
---好き?
「.........」
一向に話しだそうとしない私を見て、蒼空はガシガシと頭をかく。
「.....あー、だから、その...。かのか、」
「.....なに?」
やばい、私いまどんな顔してる?
息ってどうやって吸うんだっけ?!
「かのかの事が、好きだ。俺の彼女になって」
断る理由なんてなく。
20xx年、7月22日
私たちは幼なじみから、カップルになった。
カップルになったところで、それほど変化がある訳でも無かった。
いつものように一緒に学校に行って
時々お家でゲームしたり
帰り道に公園によったり
ただ1つ、違うとすれば。
距離感。
手を繋いだり、ハグをしたり。
幼なじみだからという理由では通用しない、距離感。
触れ合う度に心臓が痛くなるのも
顔が熱くなるのも
幸せだった。



