玄関の外で待っていた母は、心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「セレーヌ、大丈夫なの?殿下に婚約を破棄されたって聞いたけど……」
「うん。お母様、ヴァルドラード皇帝陛下の側近の方とお会いしたの。」
私はランスロットさんにヴァルドラードへ招待された話を母に伝えた。母は真剣な眼差しで私の話を聞いてくれた。
「私は賛成よ。皇帝陛下が婚約してくださるなら、魔力を失う心配はない。それに、ヴァルドラードは魔力の国。きっと魔力を失わずに済む方法があるわ。国外へ送り出すのは、心配だし寂しいけれどね。」
母は私を励ますためクッキーを焼いてくれた。母のクッキーを食べると少しだけ魔力が強くなる。父の帰りを待つ間、私はクッキーを食べながらランスロットさんのことについて話していた。
「お父様は遅いわね。」
「お父様も賛成してくださるわ。セレーヌの魔力を保つためならなんでもするって言ってたもの。私から話しておくからもう休んだら?」
父の帰りが遅いのは、ステファン様の魔力を抑えているからかもしれない。私は窓の外へ目を向けた。
「セレーヌ、大丈夫なの?殿下に婚約を破棄されたって聞いたけど……」
「うん。お母様、ヴァルドラード皇帝陛下の側近の方とお会いしたの。」
私はランスロットさんにヴァルドラードへ招待された話を母に伝えた。母は真剣な眼差しで私の話を聞いてくれた。
「私は賛成よ。皇帝陛下が婚約してくださるなら、魔力を失う心配はない。それに、ヴァルドラードは魔力の国。きっと魔力を失わずに済む方法があるわ。国外へ送り出すのは、心配だし寂しいけれどね。」
母は私を励ますためクッキーを焼いてくれた。母のクッキーを食べると少しだけ魔力が強くなる。父の帰りを待つ間、私はクッキーを食べながらランスロットさんのことについて話していた。
「お父様は遅いわね。」
「お父様も賛成してくださるわ。セレーヌの魔力を保つためならなんでもするって言ってたもの。私から話しておくからもう休んだら?」
父の帰りが遅いのは、ステファン様の魔力を抑えているからかもしれない。私は窓の外へ目を向けた。



