「さすが皇妃様。飲み込みが早く、魔力の使い方もお上手ですね。」
「……」

 アルフォンスはセレーヌを助けて魔力の使い方を教えた。アルフォンスが女性のために動いたという事実を目の当たりにして、ランスロットは興奮を抑えられなかった。

(この調子でセレーヌ様を皇妃様にしましょー!)

 机の上には魔法の鏡が置いてある。ランスロットは書類を読み続けるアルフォンスを見て顔を緩ませた。