***
それから三ヶ月が過ぎた。
「おお、どうじゃリリー」
リビングでハルと寝そべっていたリリーは、祖父の姿を見ると近寄ってくる。そして祖父は嬉しそうに、リリーのお腹を撫でている。
退院した祖父は、リリーと子猫たちのおかげか、みるみる元気になっていった。
特に、生まれた二匹のベビーには完全に骨抜きにされている。ベビーはようやく離乳し、歯も生えてきたばかり。
「名前はな、『おもち』と『きなこ』じゃな」
「……え」
一生懸命名前を考えていた晴和さんは、その瞬間がっくりと肩を落とした。何度か修正を試みたが、結局修正することはできなかった。
「おじいちゃん、それじゃ……そろそろだね」
移動用のキャリーに、二匹をそっと入れる。
「久しぶりに賑やかで楽しかったが……寂しくなるなぁ」
噛みしめるような声に、胸がきゅっとなる。
「じゃあ近いんだから、毎日すぐ来るよ」
「いや、毎日は遠慮するわい。……口煩いのが親に似てきたきがするのう」
そう言われて、軽く肘で小突いておいた。
その時、チャイムが鳴る。迎えに来た晴和さんだ。
リリーはそれが分かっているみたいに、玄関へやってくる。頭を撫でながら、彼は真面目な声で言った。
「二匹は、責任をもって育てます」
「……じゃあ、またね」
「おう」
「とりあえず、明日!迎えに来るから!」
そうして手を振り、祖父宅を後にした。
それから三ヶ月が過ぎた。
「おお、どうじゃリリー」
リビングでハルと寝そべっていたリリーは、祖父の姿を見ると近寄ってくる。そして祖父は嬉しそうに、リリーのお腹を撫でている。
退院した祖父は、リリーと子猫たちのおかげか、みるみる元気になっていった。
特に、生まれた二匹のベビーには完全に骨抜きにされている。ベビーはようやく離乳し、歯も生えてきたばかり。
「名前はな、『おもち』と『きなこ』じゃな」
「……え」
一生懸命名前を考えていた晴和さんは、その瞬間がっくりと肩を落とした。何度か修正を試みたが、結局修正することはできなかった。
「おじいちゃん、それじゃ……そろそろだね」
移動用のキャリーに、二匹をそっと入れる。
「久しぶりに賑やかで楽しかったが……寂しくなるなぁ」
噛みしめるような声に、胸がきゅっとなる。
「じゃあ近いんだから、毎日すぐ来るよ」
「いや、毎日は遠慮するわい。……口煩いのが親に似てきたきがするのう」
そう言われて、軽く肘で小突いておいた。
その時、チャイムが鳴る。迎えに来た晴和さんだ。
リリーはそれが分かっているみたいに、玄関へやってくる。頭を撫でながら、彼は真面目な声で言った。
「二匹は、責任をもって育てます」
「……じゃあ、またね」
「おう」
「とりあえず、明日!迎えに来るから!」
そうして手を振り、祖父宅を後にした。



