翌日は休日だったけれど、結局彼は帰って来なかった。
気にはなっている。だけど連絡するのもばかばかしくて放置していた。
(え、どうしたんだろう?)
代わりに珍しく、祖父の方から連絡が入った。
(あ〜良かった)
ギブスが外れる見込みになり、持病の数値も安定し退院が決まったらしい。
早速見舞いに行くと、病室にはいなかった。
談話室へ向かうと、「あっ」と小さな声が漏れる。
そこにいたのは、祖父と──イノーシング株式会社の社長。つまり、晴和さんのお父さんだった。
私が直接会ったり話したりすることはないけれど、共同プロジェクトの説明ビデオが配布された際に姿を拝見していた。
実際の彼は、ビデオで見る姿よりも晴和さんに似ている気がしている。
「莉佳子さんでしたね。お久しぶり……いや、電話では話したかな?」
「はい、以前お取り次ぎしました」
改めて「お久しぶりです」と頭を下げる。
「まさか先生のお孫さんと一緒に働く年齢になるとは」
そう嬉しそうな声をかけてくれた。
「そういえば晴和君は?」
祖父の一言に、びくっとする。よりにもよって、この人の前で。
「あ、晴和さんですが、どうやら前のプロジェクトの問題があってイノーシングに戻ることになるとは聞いて……」
「そうじゃなくて、今日は一緒じゃないのかい?」
「あの……」
「うちの倅なら、しゅんとして実家にいますよ」
社長が苦笑しながら会話に割入る。
「莉佳子さんと喧嘩したらしいけど……合ってる?」
「え……?」
思わず目を見開いた。
気にはなっている。だけど連絡するのもばかばかしくて放置していた。
(え、どうしたんだろう?)
代わりに珍しく、祖父の方から連絡が入った。
(あ〜良かった)
ギブスが外れる見込みになり、持病の数値も安定し退院が決まったらしい。
早速見舞いに行くと、病室にはいなかった。
談話室へ向かうと、「あっ」と小さな声が漏れる。
そこにいたのは、祖父と──イノーシング株式会社の社長。つまり、晴和さんのお父さんだった。
私が直接会ったり話したりすることはないけれど、共同プロジェクトの説明ビデオが配布された際に姿を拝見していた。
実際の彼は、ビデオで見る姿よりも晴和さんに似ている気がしている。
「莉佳子さんでしたね。お久しぶり……いや、電話では話したかな?」
「はい、以前お取り次ぎしました」
改めて「お久しぶりです」と頭を下げる。
「まさか先生のお孫さんと一緒に働く年齢になるとは」
そう嬉しそうな声をかけてくれた。
「そういえば晴和君は?」
祖父の一言に、びくっとする。よりにもよって、この人の前で。
「あ、晴和さんですが、どうやら前のプロジェクトの問題があってイノーシングに戻ることになるとは聞いて……」
「そうじゃなくて、今日は一緒じゃないのかい?」
「あの……」
「うちの倅なら、しゅんとして実家にいますよ」
社長が苦笑しながら会話に割入る。
「莉佳子さんと喧嘩したらしいけど……合ってる?」
「え……?」
思わず目を見開いた。



