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「だーかーらーさ、今日は休んでよ」
そんな情けない彼の声を聞くのは初めてだった。
リュミエールとの会食の日。私は玄関先で晴和さんにゴネられていた。
どうしても行って欲しくないらしい。
山下さんにこれ以上『余計なイザコザの原因を作りたくない』と。私が絡んでリュミエールと、これ以上複雑にしたくないらしい。
「いやー、でも帰りにめんどくさい資料を渡したのは誰ですか?」
そう言うと彼の顔が怯む。
しかもその資料というのは、あの黒江さん相手なものなので、どうにかするには早めに動いた方が良いに決まってる。
「会食は正直パスさせていただきたいところなので、代わりに鈴木さんにでも行って貰いたいと思ってます」
正直会食は気が進まないのでパスしたいのが本音。
それを聞いて彼もほっとしたような顔をしていた。
何かを隠しているんだろう。まぁそれは私が知らなくていいこと。そう言い聞かせながら出勤した。
なのに。どうしてだろう。
私は二人に案内された先の銀座の個室に居た。
檜の香りと控えめな照明で包まれて、テーブルには季節の花が飾られている。初めての場所で、正直すごく萎縮している。
「だーかーらーさ、今日は休んでよ」
そんな情けない彼の声を聞くのは初めてだった。
リュミエールとの会食の日。私は玄関先で晴和さんにゴネられていた。
どうしても行って欲しくないらしい。
山下さんにこれ以上『余計なイザコザの原因を作りたくない』と。私が絡んでリュミエールと、これ以上複雑にしたくないらしい。
「いやー、でも帰りにめんどくさい資料を渡したのは誰ですか?」
そう言うと彼の顔が怯む。
しかもその資料というのは、あの黒江さん相手なものなので、どうにかするには早めに動いた方が良いに決まってる。
「会食は正直パスさせていただきたいところなので、代わりに鈴木さんにでも行って貰いたいと思ってます」
正直会食は気が進まないのでパスしたいのが本音。
それを聞いて彼もほっとしたような顔をしていた。
何かを隠しているんだろう。まぁそれは私が知らなくていいこと。そう言い聞かせながら出勤した。
なのに。どうしてだろう。
私は二人に案内された先の銀座の個室に居た。
檜の香りと控えめな照明で包まれて、テーブルには季節の花が飾られている。初めての場所で、正直すごく萎縮している。



