***
(しまったな、時間ギリギリ)
外出からの直帰だったのだが、思ったよりも時間が取られてしまい、病院の面会時間ギリギリになってしまった。
急いで祖父の病室まで行き、ノックをして入ると──まさかのことに身体が固まる。
「莉佳子、晴和君が来てくれとる」
まさかの彼が立っていた。
ちらっと見ると、首をほんの少し傾げてクスりと笑った。私は大きくはぁ〜と息を吐く。
「何も聞いてないですよ。ていうかおじいちゃん。この人、今私と一緒に仕事してるの。なんか気まずいんだけど?」
「さっき晴和君から聞いたわい。晴和君がリーダーとは立派なもんだな」
「言ってないのはゴメンね。でも早めに肇先生と話さなきゃいけないでしょ?」
「分かってるなら事前に言ってください」
「何か莉佳子が余計なこと言いそうだったから、ね」
無駄に彼が穏やかだからか、なぜか言い返す気力が沸かず、もう一度深いため息をついた。
「それで、どこまで話したんですか?」
「子猫拾って、先生の家にいるところまで」
「とりあえず元気そうだし問題はなかろう」
祖父を見ると、あのペットカメラの様子を携帯越しに見ていた。久しぶりの子猫に、なんだか嬉しそうだ。
(しまったな、時間ギリギリ)
外出からの直帰だったのだが、思ったよりも時間が取られてしまい、病院の面会時間ギリギリになってしまった。
急いで祖父の病室まで行き、ノックをして入ると──まさかのことに身体が固まる。
「莉佳子、晴和君が来てくれとる」
まさかの彼が立っていた。
ちらっと見ると、首をほんの少し傾げてクスりと笑った。私は大きくはぁ〜と息を吐く。
「何も聞いてないですよ。ていうかおじいちゃん。この人、今私と一緒に仕事してるの。なんか気まずいんだけど?」
「さっき晴和君から聞いたわい。晴和君がリーダーとは立派なもんだな」
「言ってないのはゴメンね。でも早めに肇先生と話さなきゃいけないでしょ?」
「分かってるなら事前に言ってください」
「何か莉佳子が余計なこと言いそうだったから、ね」
無駄に彼が穏やかだからか、なぜか言い返す気力が沸かず、もう一度深いため息をついた。
「それで、どこまで話したんですか?」
「子猫拾って、先生の家にいるところまで」
「とりあえず元気そうだし問題はなかろう」
祖父を見ると、あのペットカメラの様子を携帯越しに見ていた。久しぶりの子猫に、なんだか嬉しそうだ。



