紗雪モノローグ【初めてのバイトで多くの学びを得た夏休みはあっという間に過ぎ去った。 これでまた一歩、夢に近づいてさらに躍進していく...つもりなんだけど】
蒼空「おはよう、紗雪。今回は以前に試してもらったバイタルチェックウォッチの改良版を作ったんだが試し」
バチッと蒼空と目が合うと蒼空の「大好きに決まってるだろ!」という言葉がまたしてもリフレインする紗雪。
顔から火が出そうになるくらい熱くなり、紗雪は蒼空から逃げだす。
蒼空「なんで逃げるんだ、紗雪!?」
美月「蒼空くん、またなんかやらかし〜?」
蒼空「今回は本当に紗雪に避けられる心当たりがないぞ!なんでだ紗雪ー!」
蒼空の叫びを背に紗雪は顔を真っ赤にしながら逃げる
紗雪(まただわ。蒼空の顔を見ると、心臓がドキドキして身体中熱くなってうまく話せない...こんなのまるで...)
蒼空「ーーーー大好きにきまってるだろ!」
(また5話終盤のセリフを思い出す)
紗雪(〜〜〜っっ、そんなワケないでしょー!?)
自分の中で芽生えた感情に混乱して自分の机に頭を打ちつける。
※場面転換
○文化祭準備の時間
紗雪のクラスはクッキーカフェを開く予定
クッキーの試作をしているグループと内装飾り付けグループに分かれており、 紗雪と美月は飾り付けグループで型紙を切ったりしている。
美月「ねえ、紗雪。蒼空くんとまた何かあったの〜?」
紗雪「な、なにかってなに??」目が泳ぎまくる
美月「こっちが聞いてんのにウケる。めっちゃ蒼空くんのこと避けてんじゃん? また告白されたとか?」
紗雪「え!??いや、されてないよ!?今回は蒼空が悪いでわけじゃなくて、いや、前の告白のときも悪いとかじゃないけど、どちらかというと私のほうの気持ちの問題 で、なんていうか・・・」
しどろもどろな紗雪を見て、蒼空を意識し始めたことに感づいた美月
美月「...!紗雪、それって...」
ガターン!!
女子「きゃぁあぁ!!!?」
2人が驚いて振り返ると、女子生徒が1人倒れている。騒然としてパニックに陥る教室。
女子「リエ!どうしたの!?なにしたの!?」
男子「わかんねえよ、急に倒れた!おい!」
女子「やばくない?やばくないこれ?とりあえず保健室で先生呼んだらいい!?」
女子「ねぇ、リエ!どうしたの!?」
リエの身体を揺さぶる
紗雪「ーーー揺さぶっちゃダメ!!」
紗雪は意を決して、呆然と立ち尽くす蒼空の横をすり抜けて倒れている女子生徒の元へと駆け寄る。
倒れた女子生徒は喉元を抑えてヒューヒューぜいぜいと苦しそうな息をしてる。
紗雪(・・・意識はあるけどもうろうとしてる。呼吸するのがすごく苦しそう)
紗雪「山本さん、すぐに119救急車呼んで!先生を呼んでるヒマはないわ! 酒井くんは職員室まで行って担任に事情を説明して!救急車はこっちで呼んでる事もね!
あと、蒼空...(蒼空のほうを見やるが、蒼空が青い顔で立ち尽くしているのを見て指示をやめる)手があいてる男子、仰向けにして、足元に何かを置いて高くしたいから手伝って!」
紗雪の指示でみんながおそるおそる動き出す。
倒れているリエを仰向けにした後、紗雪は倒れた女子生徒を改めて観察。
紗雪(口の周りにクッキーがついてる。クッキーを食べてこうなった?と言う事はおそらく...)
朦朧としているリエと目が合い、安心感を与えるために
手を握る紗雪
紗雪「大丈夫、すぐに救急車が来るわ。あと少しだけ頑張って」
遠くで救急車のサイレンが聞こえてくる
◯場面転換
リエの搬送後
突然の出来事に呆然となっている教室
女子「リエ、一体どうしたんだろ...」
紗雪「おそらくアナフィラキシーショックね...。クッキーの中に彼女がアレルギーのものが入ってたんじゃないかしら」
女子「あ、そういえば前ケーキ食べに行ったときにナッツとアーモンドが食べれないって言ってたかも...」
女子「あ、あ、わたし隠し味で、アーモンドパウダー入れた...もしかして、それのせい?」
紗雪「アレルギーがない人には馴染みがないけど、不特定多数の人が食べるものには材料に気を付けたほうがいいね...」
女子「本番でも、こういう事が起きたらどうしよう...」
恐怖と困惑で教室がシーンと静まり返る中で
紗雪が口を開く。
紗雪「提案なんだけど、アレルゲンフリーのクッキーを作ったらどうかな?」
女子「アレルゲンフリー?」
紗雪「普通のクッキーのほかに代表的なアレルギー源を除いて作ったクッキーを販売するの。
例えば、牛乳の代わりに豆乳を使ったりね。そうすれば多くの人にも安全に食べてもらえると思うんだけど、どうかな?」
男子「おお!それアリかもな!」
女子「でも本当に大丈夫かな...私たちの中であんまりアレルギー知識ある人もそんなにいないし」
ずっと青い顔で一部始終を見ていた蒼空だったが、
一度深呼吸をしてから、話し始める
蒼空「...俺が、代表的なアレルゲンの品目表と各クッキーの表示システムを作ろう。俺とと谷尾くんで作成し、紗雪にも監修してもらう」
紗雪「...蒼空!」
女子「分かった。じゃあその辺は3人に任せて、クッキー試作組はレシピの考え直しを...」
後の文化祭準備〜本番の様子はダイジェストで
・リエさんが退院して一安心
・本番は好評でお客さんに笑顔になってもらっている
・蒼空と谷尾くんが作った「ハイブリッド・アレルゲ ン・ボード 」はタッチパネルに表示されたアレルギー品目を選択すると、それが含まれているクッキーを除いた商品のみ検索できるシステム
,ハイテクなアレルゲン表示システムに驚くお客さん、ドヤ顔な蒼空&谷尾君とみんなに感謝してもらってる紗雪
◯文化祭の終了
資料室で片づけをしてる紗雪の元に蒼空が来る
紗雪「蒼空!」
蒼空「手伝う」
紗雪「ありがとう。文化祭、一時はどうなるかと思ったけど、無事に終わってよかったね」
蒼空「あぁ、そうだな...」どことなく暗い表情
紗雪「蒼空のアレルゲン表示システムすごかったね。分かりやすいし、みんなすごい助けられてたよ」
蒼空「助けていない!!俺は何も助けられていない!」
急に声を荒げた蒼空に紗雪は目を丸くする。
紗雪の表情を見て蒼空は一旦冷静になるが、その表情は暗い。
蒼空「...すごいのは紗雪だ。彼女が倒れたときに俺は思考が停止してしまって動けなかった。紗雪はすぐに適切な対処を行って彼女を救った。あの姿はまさに医者の卵そのものだった。...本当に立派だった。俺なんて必要ないくらい」自嘲気味に笑う
紗雪「...ありがとう。でもね、あの時にすぐに動けたのは蒼空のおかげだよ」
蒼空「え?」
紗雪「一瞬、助けに行くの迷っちゃったんだよね。『完璧な救急対応ができるかな』って。でも夏休みのバイトで教えてくれたでしょ?大事なのは完璧を目指すんじゃなくて、行動しながら優先順位をつけていくことだって。だからとにかく救急車呼ぶ!今の状態を見る!原因を考える!って順番に行動に移せたの。」
蒼空にとっては思いもよらない事だったのか、目を見開いている。
蒼空「俺の言葉が役に立ったと?」
紗雪「うん。バイトの時も今回も、蒼空の言葉のおかげで私は助けられたんだよ。ありがとうね」
夕焼けに染め上げられながら、優しく微笑む紗雪の美しさに、蒼空はたまらず紗雪を正面から力強く抱きしめる。
紗雪「ええっ!?ちょ、蒼空!?」
蒼空「...俺、やっぱり紗雪が...大好きだ...」
紗雪から顔が見えないが、蒼空は泣き出しそうな表情で声を絞り出した。
まさかの2度目の告白に蒼空の腕の中で紗雪は動揺するが、愛おしさが込み上げてくる。
紗雪「...ふふ、しょうがないなぁ」
笑みをこぼしながら、そっと蒼空の背中に腕を回すのだった。
蒼空「おはよう、紗雪。今回は以前に試してもらったバイタルチェックウォッチの改良版を作ったんだが試し」
バチッと蒼空と目が合うと蒼空の「大好きに決まってるだろ!」という言葉がまたしてもリフレインする紗雪。
顔から火が出そうになるくらい熱くなり、紗雪は蒼空から逃げだす。
蒼空「なんで逃げるんだ、紗雪!?」
美月「蒼空くん、またなんかやらかし〜?」
蒼空「今回は本当に紗雪に避けられる心当たりがないぞ!なんでだ紗雪ー!」
蒼空の叫びを背に紗雪は顔を真っ赤にしながら逃げる
紗雪(まただわ。蒼空の顔を見ると、心臓がドキドキして身体中熱くなってうまく話せない...こんなのまるで...)
蒼空「ーーーー大好きにきまってるだろ!」
(また5話終盤のセリフを思い出す)
紗雪(〜〜〜っっ、そんなワケないでしょー!?)
自分の中で芽生えた感情に混乱して自分の机に頭を打ちつける。
※場面転換
○文化祭準備の時間
紗雪のクラスはクッキーカフェを開く予定
クッキーの試作をしているグループと内装飾り付けグループに分かれており、 紗雪と美月は飾り付けグループで型紙を切ったりしている。
美月「ねえ、紗雪。蒼空くんとまた何かあったの〜?」
紗雪「な、なにかってなに??」目が泳ぎまくる
美月「こっちが聞いてんのにウケる。めっちゃ蒼空くんのこと避けてんじゃん? また告白されたとか?」
紗雪「え!??いや、されてないよ!?今回は蒼空が悪いでわけじゃなくて、いや、前の告白のときも悪いとかじゃないけど、どちらかというと私のほうの気持ちの問題 で、なんていうか・・・」
しどろもどろな紗雪を見て、蒼空を意識し始めたことに感づいた美月
美月「...!紗雪、それって...」
ガターン!!
女子「きゃぁあぁ!!!?」
2人が驚いて振り返ると、女子生徒が1人倒れている。騒然としてパニックに陥る教室。
女子「リエ!どうしたの!?なにしたの!?」
男子「わかんねえよ、急に倒れた!おい!」
女子「やばくない?やばくないこれ?とりあえず保健室で先生呼んだらいい!?」
女子「ねぇ、リエ!どうしたの!?」
リエの身体を揺さぶる
紗雪「ーーー揺さぶっちゃダメ!!」
紗雪は意を決して、呆然と立ち尽くす蒼空の横をすり抜けて倒れている女子生徒の元へと駆け寄る。
倒れた女子生徒は喉元を抑えてヒューヒューぜいぜいと苦しそうな息をしてる。
紗雪(・・・意識はあるけどもうろうとしてる。呼吸するのがすごく苦しそう)
紗雪「山本さん、すぐに119救急車呼んで!先生を呼んでるヒマはないわ! 酒井くんは職員室まで行って担任に事情を説明して!救急車はこっちで呼んでる事もね!
あと、蒼空...(蒼空のほうを見やるが、蒼空が青い顔で立ち尽くしているのを見て指示をやめる)手があいてる男子、仰向けにして、足元に何かを置いて高くしたいから手伝って!」
紗雪の指示でみんながおそるおそる動き出す。
倒れているリエを仰向けにした後、紗雪は倒れた女子生徒を改めて観察。
紗雪(口の周りにクッキーがついてる。クッキーを食べてこうなった?と言う事はおそらく...)
朦朧としているリエと目が合い、安心感を与えるために
手を握る紗雪
紗雪「大丈夫、すぐに救急車が来るわ。あと少しだけ頑張って」
遠くで救急車のサイレンが聞こえてくる
◯場面転換
リエの搬送後
突然の出来事に呆然となっている教室
女子「リエ、一体どうしたんだろ...」
紗雪「おそらくアナフィラキシーショックね...。クッキーの中に彼女がアレルギーのものが入ってたんじゃないかしら」
女子「あ、そういえば前ケーキ食べに行ったときにナッツとアーモンドが食べれないって言ってたかも...」
女子「あ、あ、わたし隠し味で、アーモンドパウダー入れた...もしかして、それのせい?」
紗雪「アレルギーがない人には馴染みがないけど、不特定多数の人が食べるものには材料に気を付けたほうがいいね...」
女子「本番でも、こういう事が起きたらどうしよう...」
恐怖と困惑で教室がシーンと静まり返る中で
紗雪が口を開く。
紗雪「提案なんだけど、アレルゲンフリーのクッキーを作ったらどうかな?」
女子「アレルゲンフリー?」
紗雪「普通のクッキーのほかに代表的なアレルギー源を除いて作ったクッキーを販売するの。
例えば、牛乳の代わりに豆乳を使ったりね。そうすれば多くの人にも安全に食べてもらえると思うんだけど、どうかな?」
男子「おお!それアリかもな!」
女子「でも本当に大丈夫かな...私たちの中であんまりアレルギー知識ある人もそんなにいないし」
ずっと青い顔で一部始終を見ていた蒼空だったが、
一度深呼吸をしてから、話し始める
蒼空「...俺が、代表的なアレルゲンの品目表と各クッキーの表示システムを作ろう。俺とと谷尾くんで作成し、紗雪にも監修してもらう」
紗雪「...蒼空!」
女子「分かった。じゃあその辺は3人に任せて、クッキー試作組はレシピの考え直しを...」
後の文化祭準備〜本番の様子はダイジェストで
・リエさんが退院して一安心
・本番は好評でお客さんに笑顔になってもらっている
・蒼空と谷尾くんが作った「ハイブリッド・アレルゲ ン・ボード 」はタッチパネルに表示されたアレルギー品目を選択すると、それが含まれているクッキーを除いた商品のみ検索できるシステム
,ハイテクなアレルゲン表示システムに驚くお客さん、ドヤ顔な蒼空&谷尾君とみんなに感謝してもらってる紗雪
◯文化祭の終了
資料室で片づけをしてる紗雪の元に蒼空が来る
紗雪「蒼空!」
蒼空「手伝う」
紗雪「ありがとう。文化祭、一時はどうなるかと思ったけど、無事に終わってよかったね」
蒼空「あぁ、そうだな...」どことなく暗い表情
紗雪「蒼空のアレルゲン表示システムすごかったね。分かりやすいし、みんなすごい助けられてたよ」
蒼空「助けていない!!俺は何も助けられていない!」
急に声を荒げた蒼空に紗雪は目を丸くする。
紗雪の表情を見て蒼空は一旦冷静になるが、その表情は暗い。
蒼空「...すごいのは紗雪だ。彼女が倒れたときに俺は思考が停止してしまって動けなかった。紗雪はすぐに適切な対処を行って彼女を救った。あの姿はまさに医者の卵そのものだった。...本当に立派だった。俺なんて必要ないくらい」自嘲気味に笑う
紗雪「...ありがとう。でもね、あの時にすぐに動けたのは蒼空のおかげだよ」
蒼空「え?」
紗雪「一瞬、助けに行くの迷っちゃったんだよね。『完璧な救急対応ができるかな』って。でも夏休みのバイトで教えてくれたでしょ?大事なのは完璧を目指すんじゃなくて、行動しながら優先順位をつけていくことだって。だからとにかく救急車呼ぶ!今の状態を見る!原因を考える!って順番に行動に移せたの。」
蒼空にとっては思いもよらない事だったのか、目を見開いている。
蒼空「俺の言葉が役に立ったと?」
紗雪「うん。バイトの時も今回も、蒼空の言葉のおかげで私は助けられたんだよ。ありがとうね」
夕焼けに染め上げられながら、優しく微笑む紗雪の美しさに、蒼空はたまらず紗雪を正面から力強く抱きしめる。
紗雪「ええっ!?ちょ、蒼空!?」
蒼空「...俺、やっぱり紗雪が...大好きだ...」
紗雪から顔が見えないが、蒼空は泣き出しそうな表情で声を絞り出した。
まさかの2度目の告白に蒼空の腕の中で紗雪は動揺するが、愛おしさが込み上げてくる。
紗雪「...ふふ、しょうがないなぁ」
笑みをこぼしながら、そっと蒼空の背中に腕を回すのだった。
