紗雪モノローグ【文化祭も終了して秋が深まってきた。学内イベントはほとんど終了したが、私にとっては大事なイベントがまだ残っておりーーー】
○移動教室中、廊下でしゃべる紗雪と美月
美月「へ〜蒼空くん、来週誕生日なんだ」
紗雪「そうなの...去年は当日まで知らなくて適当にその日持ってきたお菓子をあげたけど、今年はちゃんと用意しようかなって思って」
美月「へ〜?ちゃんと誕生日を祝いたいぐらいには関係進展した感じ?」ニヤニヤとからかう
紗雪「そ、そんな深い意味はないけど!?ただ助けてもらってることも多いからそのお礼も含めてね!?」
そんな紗雪を見て美月はさらに楽しそうにニヤつく。
美月「ふ〜ん?で、何あげるの?」
紗雪「まだ決まってないんだよね...蒼空ってヘンだから何喜ぶのかよくわかんないし」
美月「蒼空くんも普通の男子っしょー。好きな子から貰ったものは何でも嬉しいよ。そのカ イロあげてもいいんじゃない?」
紗雪が手を温めているカイロを指す。
紗雪「いやいや、さすがにそれは...」(でも本当にカイロでも喜びそうだな...)
ふと、 1〜9話までの蒼空の手が紗雪に触れたシーンを思い返す紗雪。
紗雪「...みっちゃん、買いに行くときについてきてね。」
美月「もちろん〜」
紗雪(でも、こういうのは喜んでもらいたいって考える時間が大事だよね...。蒼空、喜んでくれるといいなぁ)
色んなお店を美月と巡る紗雪のシーンを挟む
○蒼空の誕生日当日 教室
紗雪「蒼空、今日の放課後に時間ある?」
蒼空「...すまない。実は技術部のほうで今度発表会があって、仕上げを今日する予定なんだ。 明日でもいいか?」
紗雪 「(ええ!?断られるとは思ってなかった!)できれば今日中がいいの!そんなに時間は取らないから、お願い!」
蒼空「...じゃあ、部室で俺の作業が終わるまで待ってるか?」
紗雪「え!?」
◯場面転換 放課後 技術部の部室へ
蒼空に案内されて部室に行くと、ラボのような雰囲気で乱雑にモノがいたるところに置かれている。
蒼空「ゴチャゴチャしてるが、座っててくれ。適当に展示品を見て回ってもいい。 危ないモノがあるかもしれないから、触るのだけは気を付けてくれ」
紗雪が「分かった」と返事をすると、蒼空は自分の作業机でなにかを組み立て始めた。 集中しているので話しかけずに、紗雪はあたりを見て回る。
その一画に「紗雪区画」と名付けられた、過去に登場した発明品が積みあがっている。スペースを見つけて紗雪はギョッとする。
紗雪(ほかの部員にどう思われてんだか・・・)
その区画の中に、とあるお菓子の空箱が置かれているのを見つける。
紗雪(あれ、去年私が蒼空に誕生日プレゼントであげた...こんな大事に取ってくれたんだ...)
集中している蒼空のほうを見やって微笑む
蒼空「はあ、ようやく目処がたった。」 肩を回す
紗雪「お疲れ様。何作ってたの?」
蒼空「文化祭で使ったアレルゲン表示システムを改良しているんだ。これを今度の発表会で出す。 もし入賞できれば、なにか世間の役に立つかもしれない」
紗雪「へぇ、すごいね...」
(そういう真面目なものもちゃんと作ってたんだ・・・)
蒼空「もちろん俺は紗雪の健康と幸福が1番大事だから紗雪のための作品がもちろん 最優先だ!」
言い訳をするように早口になるが、すぐに真剣な表情に戻る。
蒼空「...ただ、もう少し視野を広げて不特定多数の人間に役立つものもありかもって 思ったんだ...。紗雪が夏休みのバイトでそれを実感させてくれたからな」
紗雪(...そっか。蒼空に背中を押してもらってばかりだと思ってたけど、私も蒼空の人生を広げる役に立ててたんだ...)
愛おしさが溢れて、胸のあたりでギュッと手を握る
蒼空「そうだ、紗雪。どういう用事が―」
紗雪「...誕生日おめでとう、蒼空。いつもありがとうね」
紗雪はフワリと微笑んで、蒼空の前にプレゼントが入った紙袋を差し出す。
蒼空「え!?俺に?紗雪が!?」
貰えると思ってなかったようで、かなり驚いている。
紗雪「かなり迷ったんだけど!リサーチ不足だから気に入るかか分からないし!でも実用的なものだから!」
蒼空「...手袋」
紗雪「うん。蒼空、意外と冷え性だよね?これから寒くなるからちょうどいいかなって。へへへ...」
蒼空「...ありがとう。大事にする」
嬉しそうに手袋を両手で抱きしめる。
紗雪「そう!よかった...」照れ笑いを浮かべる。
そのまま2人は無言になってしまうが、紗雪がその空気に耐え切れずドアノブに手をかける。
紗雪「...じゃ、じゃあ私は帰るね!今度ケーキでも食べに行こう!」
蒼空「待ってくれ、紗雪。その...ワガママなのは承知なんだが、もう1つプレゼントをもらってもいいか?」
紗雪「え?なに?」
蒼空「紗雪との...ツーショットが撮りたいんだ」
顔を赤らめながら、おそるおそる紗雪を見つめる。
紗雪「...へ!?」
その後、自撮りツーショットに挑戦するが、2人ともヘタクソでなかなかうまく画面内に入らない。
紗雪「もうちょっと、こっちに画面を...あれ?」
蒼空「くっ!!紗雪が見切れる!こうなったら俺は映らずに紗雪だけでも...」
紗雪「それツーショットって言わないから!たしか美月はいつもこの角度...ちょっと貸し、て」
自撮りに必死で知らぬ間に互いの顔がかなり接近していた事に気付く。
紗雪と蒼空の目が至近距離で合う。
紗雪(蒼空の息遣いを感じる...あれ?なんかこの距離...まるで、このままキスしてしまいそうな...)
そのまま引き寄せられるように唇が触れ合いかけるが、蒼空が寸前で紗雪からバッと顔をそらしてしまう。
蒼空「ーーダメだ!!この部室はハレンチ禁止という鉄の掟があるんだ!このまま自撮りを続けたら発表前に退部させられかねない!」
紗雪は赤い顔のまま唖然として蒼空を見つめる
蒼空「やっぱり、俺たちではうまく出来ないな!ははは、ワガママ言ってすまなかった!今度美月くんに撮ってもらおうか!」
ごまかし笑いをする蒼空に紗雪は唇をきゅっと結び、意を決して蒼空の頬にキスをする。
蒼空「...え?」
紗雪「ほっぺぐらいなら、ハレンチじゃないでしょ!じゃあね!」
恥ずかしさに耐え切れなくなった紗雪は
今度こそ部室から慌ただしく退出した
紗雪(なんかすごく大胆なことしちゃったーーー!!
でもいいよね、私たちりょ、両想い...だもんね?ヘンなんかじゃないし、ハレンチでもないし...ああ、でも恥ずかしいーー!!)
頭から湯気を出しながら顔を両手で覆ってへたり込む
一方、部室に残された蒼空も顔を真っ赤な顔を両手で覆って床に転がっている。
蒼空「紗雪はわかってない...男というものを分かってない...」
ブツブツ言っているところ 谷尾君が部室に入ってきて声をかける
谷尾「部活動しろ?」
○移動教室中、廊下でしゃべる紗雪と美月
美月「へ〜蒼空くん、来週誕生日なんだ」
紗雪「そうなの...去年は当日まで知らなくて適当にその日持ってきたお菓子をあげたけど、今年はちゃんと用意しようかなって思って」
美月「へ〜?ちゃんと誕生日を祝いたいぐらいには関係進展した感じ?」ニヤニヤとからかう
紗雪「そ、そんな深い意味はないけど!?ただ助けてもらってることも多いからそのお礼も含めてね!?」
そんな紗雪を見て美月はさらに楽しそうにニヤつく。
美月「ふ〜ん?で、何あげるの?」
紗雪「まだ決まってないんだよね...蒼空ってヘンだから何喜ぶのかよくわかんないし」
美月「蒼空くんも普通の男子っしょー。好きな子から貰ったものは何でも嬉しいよ。そのカ イロあげてもいいんじゃない?」
紗雪が手を温めているカイロを指す。
紗雪「いやいや、さすがにそれは...」(でも本当にカイロでも喜びそうだな...)
ふと、 1〜9話までの蒼空の手が紗雪に触れたシーンを思い返す紗雪。
紗雪「...みっちゃん、買いに行くときについてきてね。」
美月「もちろん〜」
紗雪(でも、こういうのは喜んでもらいたいって考える時間が大事だよね...。蒼空、喜んでくれるといいなぁ)
色んなお店を美月と巡る紗雪のシーンを挟む
○蒼空の誕生日当日 教室
紗雪「蒼空、今日の放課後に時間ある?」
蒼空「...すまない。実は技術部のほうで今度発表会があって、仕上げを今日する予定なんだ。 明日でもいいか?」
紗雪 「(ええ!?断られるとは思ってなかった!)できれば今日中がいいの!そんなに時間は取らないから、お願い!」
蒼空「...じゃあ、部室で俺の作業が終わるまで待ってるか?」
紗雪「え!?」
◯場面転換 放課後 技術部の部室へ
蒼空に案内されて部室に行くと、ラボのような雰囲気で乱雑にモノがいたるところに置かれている。
蒼空「ゴチャゴチャしてるが、座っててくれ。適当に展示品を見て回ってもいい。 危ないモノがあるかもしれないから、触るのだけは気を付けてくれ」
紗雪が「分かった」と返事をすると、蒼空は自分の作業机でなにかを組み立て始めた。 集中しているので話しかけずに、紗雪はあたりを見て回る。
その一画に「紗雪区画」と名付けられた、過去に登場した発明品が積みあがっている。スペースを見つけて紗雪はギョッとする。
紗雪(ほかの部員にどう思われてんだか・・・)
その区画の中に、とあるお菓子の空箱が置かれているのを見つける。
紗雪(あれ、去年私が蒼空に誕生日プレゼントであげた...こんな大事に取ってくれたんだ...)
集中している蒼空のほうを見やって微笑む
蒼空「はあ、ようやく目処がたった。」 肩を回す
紗雪「お疲れ様。何作ってたの?」
蒼空「文化祭で使ったアレルゲン表示システムを改良しているんだ。これを今度の発表会で出す。 もし入賞できれば、なにか世間の役に立つかもしれない」
紗雪「へぇ、すごいね...」
(そういう真面目なものもちゃんと作ってたんだ・・・)
蒼空「もちろん俺は紗雪の健康と幸福が1番大事だから紗雪のための作品がもちろん 最優先だ!」
言い訳をするように早口になるが、すぐに真剣な表情に戻る。
蒼空「...ただ、もう少し視野を広げて不特定多数の人間に役立つものもありかもって 思ったんだ...。紗雪が夏休みのバイトでそれを実感させてくれたからな」
紗雪(...そっか。蒼空に背中を押してもらってばかりだと思ってたけど、私も蒼空の人生を広げる役に立ててたんだ...)
愛おしさが溢れて、胸のあたりでギュッと手を握る
蒼空「そうだ、紗雪。どういう用事が―」
紗雪「...誕生日おめでとう、蒼空。いつもありがとうね」
紗雪はフワリと微笑んで、蒼空の前にプレゼントが入った紙袋を差し出す。
蒼空「え!?俺に?紗雪が!?」
貰えると思ってなかったようで、かなり驚いている。
紗雪「かなり迷ったんだけど!リサーチ不足だから気に入るかか分からないし!でも実用的なものだから!」
蒼空「...手袋」
紗雪「うん。蒼空、意外と冷え性だよね?これから寒くなるからちょうどいいかなって。へへへ...」
蒼空「...ありがとう。大事にする」
嬉しそうに手袋を両手で抱きしめる。
紗雪「そう!よかった...」照れ笑いを浮かべる。
そのまま2人は無言になってしまうが、紗雪がその空気に耐え切れずドアノブに手をかける。
紗雪「...じゃ、じゃあ私は帰るね!今度ケーキでも食べに行こう!」
蒼空「待ってくれ、紗雪。その...ワガママなのは承知なんだが、もう1つプレゼントをもらってもいいか?」
紗雪「え?なに?」
蒼空「紗雪との...ツーショットが撮りたいんだ」
顔を赤らめながら、おそるおそる紗雪を見つめる。
紗雪「...へ!?」
その後、自撮りツーショットに挑戦するが、2人ともヘタクソでなかなかうまく画面内に入らない。
紗雪「もうちょっと、こっちに画面を...あれ?」
蒼空「くっ!!紗雪が見切れる!こうなったら俺は映らずに紗雪だけでも...」
紗雪「それツーショットって言わないから!たしか美月はいつもこの角度...ちょっと貸し、て」
自撮りに必死で知らぬ間に互いの顔がかなり接近していた事に気付く。
紗雪と蒼空の目が至近距離で合う。
紗雪(蒼空の息遣いを感じる...あれ?なんかこの距離...まるで、このままキスしてしまいそうな...)
そのまま引き寄せられるように唇が触れ合いかけるが、蒼空が寸前で紗雪からバッと顔をそらしてしまう。
蒼空「ーーダメだ!!この部室はハレンチ禁止という鉄の掟があるんだ!このまま自撮りを続けたら発表前に退部させられかねない!」
紗雪は赤い顔のまま唖然として蒼空を見つめる
蒼空「やっぱり、俺たちではうまく出来ないな!ははは、ワガママ言ってすまなかった!今度美月くんに撮ってもらおうか!」
ごまかし笑いをする蒼空に紗雪は唇をきゅっと結び、意を決して蒼空の頬にキスをする。
蒼空「...え?」
紗雪「ほっぺぐらいなら、ハレンチじゃないでしょ!じゃあね!」
恥ずかしさに耐え切れなくなった紗雪は
今度こそ部室から慌ただしく退出した
紗雪(なんかすごく大胆なことしちゃったーーー!!
でもいいよね、私たちりょ、両想い...だもんね?ヘンなんかじゃないし、ハレンチでもないし...ああ、でも恥ずかしいーー!!)
頭から湯気を出しながら顔を両手で覆ってへたり込む
一方、部室に残された蒼空も顔を真っ赤な顔を両手で覆って床に転がっている。
蒼空「紗雪はわかってない...男というものを分かってない...」
ブツブツ言っているところ 谷尾君が部室に入ってきて声をかける
谷尾「部活動しろ?」
