王子は完璧少女に甘すぎる

これもまた聞き覚えのある声だった。

振り向くと、そこにいたのは。

「羅翔⁉」

私が口を開くよりも前に紫音が口を開いた。

「え、羅翔・・・・・⁉」

羅翔って初詣とかあんまり好きそうじゃないのに・・・・・?

「結局6人揃うんだったら最初から約束していけばよかったね」

紫音がそう笑いながら言った。

「お兄ちゃん。だあれ?」

すると、可愛らしい声が聞こえた。

羅翔の膝ほどの高さに目を落とすと、可愛い幼稚園生くらいの男の子がいた。

「この子、前に言ってた5歳の弟くん?」

私がそう聞くと、羅翔はうなずいた。

「ああ。母さんが連れてって出店でいろいろやらせて来いって言ってきたから」