王子は完璧少女に甘すぎる

秋、少し肌寒さを感じる頃。

私は今日、生徒会の仕事がみんな終わらず、みんなあと1時間半は欲しいって言うから私は一人で寮に向かった。

一人で帰るのは同じ学校内とは言え、やっぱり寂しい・・・・・。

そう考えながら私は少し暗い道を歩いて行った。

「っ・・・・・!」

誰かの息が聞こえ、振り向くと髪の長さ的に女の子だろうか。

暗いせいでか影のように黒く見える女の子が右手を振り上げていた。

「ぇっ・・・・・」

頭に痛みが走ったと思ったら体の力が抜けながらどんどん意識が遠ざかっていった。

*  *  *

「ん・・・・・?」

私が目を覚ますと、そこは体育倉庫だった。

壁の上の方についている小窓から月明かりが見えており、黒いけれど周りは見える。

立ち上がって当たりをぐるっと見回した。