王子は完璧少女に甘すぎる

人が少なすぎる・・・・・というかいない、揺れる準特急の電車にボストンバッグを持って席に座った。

「お疲れ様」

席にカバンと一緒にドサッと落ちた鷲。

あたしはそう言って鷲の頭を撫でた。

美亜さんと一緒って結構きつかっただろうなぁ・・・・・。

「真くん、なんで花見咲中に来たの?」

あたしが聞くと、鷲は下げていた顔を上げた。

「あいつ、絶対に俺が言ってる高校の近くの中学じゃないと行かないって。だからあいつ寮生」

へー。

仲いいね。

まあ言ったらちょっと嫌がられそうだけど・・・・・。

「七岡さんと田所さん」

え?

あたしは可愛らしい声のした方に首を動かした。