王子は完璧少女に甘すぎる

「あ、お母さん!」

鷲を起こして家の最寄り駅に降りると、改札を出たところに鷲とあたしのお母さんが来ていた。

「紫音!鷲くんも久しぶり!」

あたしのお母さんがあたしたちに近づいて言った。

なんか鷲が鷲くんって呼ばれてるの変な感じ・・・・・。

「鷲くん、紫音ちゃん。久しぶり!って言っても紫音ちゃんはまだ数回しかあってないわね!」

美亜(みあ)さん。

鷲の義母。

私は、どうしてもこの人を好きにはなれない。

鷲もそうらしい。

どうしてこんなにあたしたちに明るく接せるのだろうか。

鷲の本当のお母さん、(ゆう)さんは交通事故で亡くなった。

それで数年後に鷲のお父さんと美亜さんが結婚した。

なのに、なんで鷲に明るく接せるのかわからなかった。