王子は完璧少女に甘すぎる

自分でもわかるほど震えている声。

「俺は何かしたか?」

いつもの無表情じゃなく、目尻が少し下がった悲しげな顔。

やめてよ・・・・・・。

そんな羅翔の顔を見るだけで視界が滲む。

すると、何処からか足音が聞こえ羅翔に押されながら寮室に入った。

勿論羅翔も。

「・・・・・・ここから出てよ・・・・・・」

嫌だ・・・・・・出て行かないで欲しい・・・・・・。

悲しい思いするまでくらい一秒でも長く一緒にいたい・・・・・・。

でも、一緒にいるのが心苦しい・・・・・・。

そんな矛盾が心の中に在りながら、私はそう言い靴を脱ぎリビングの方へ行った。

私が3歩歩く頃には羅翔が靴を脱いで私の手首を掴んだ。

少し痛みを感じ、離さないと言われているような感じがした。