winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

「愛奈ちゃん。悪いことは言わないから、早く彼氏作った方がいいよ。愛奈ちゃんは中身は親父だけど、見た目はまだピチピチの20代なんだから…」



香織さんの憐れみは消えない…



「今まで恋愛活動に勤しんだ結果、私は今1人でいるわけです。いいんです。私は今は1人を思う存分味わい、お1人様を満喫しますから」



私のお一人様への決意は固かった…



浩大と別れてからの三年間…



私は色んな人と知り合った…



友達の紹介も、マッチングアプリも、婚活パーティーも、様々な事にチャレンジし、色んな男性と知り合った…



でも、この人ならという人とは知り合えず、少しはいいなという人がいても、向こうの結婚したいタイミングと、私のタイミングが合わず、結局付き合いは半年と経たずに終わった…



その経験から学んだことは、無理して恋愛するべからずだ…



私は今はお一人様でいようと決意し、日々お一人様活動に勤しむのだった…



まだ若い事は分かっている…



でも…



今は恋愛する気にはなれなかった…