winter song 〜君に捧ぐたった一つの歌〜

それから1週間…



僕は愛奈の事が頭から離れなかった…



会って話したかった僕は、愛奈を誘う為、仕事帰りを待ち伏せた



愛奈は驚いている



僕は愛奈を少し強引に車に乗せた



久しぶりに近くで見た愛奈は相変わらず綺麗だった…



愛奈は車に乗せられてしまった事に少し戸惑っている…



僕が明らかに変わってしまったことを感じ取っているようだった



車の中で愛奈の手元を見ると、左手の薬指にきらりと光るシルバーの指輪をしている



僕は少しショックだった…



愛奈にはもう相手がいて、付き合っている人がいるのかもしれない…



もしかしたら結婚している可能性もある…



でもそれは仕方ない…



あれから5年も経っているのだ



僕はショックになりながらも、少し諦めの気持ちで食事の場所に向かった…